飼い猫 🐈⬛🐾
第18章 消滅
紫優くんが 果てて…
疲れた身体を 紫優くんが 抱きしめて
支えてくれる。
と、
「コラァ! 紫優!
開けろって 言ってんのよ !!!」
ドカンと ドアを蹴り飛ばして 夏葉さんが
乱入してきた。
「…痛!」
ドアを背にしていた私は 背中にドアが
当たって 体ごとその勢いに 飛ばされた。
「え…? 嫌だ…!詩史ちゃん?!
痛かった?! ごめんね?!」
私の声を聞いて 夏葉さんは 一転、オロオロと
しだした。
「…平気です 夏葉さん…」
「でも…っ!」
夏葉さんが 心配して 私の頬に触れる。
と、ピクンッ! と身体が 反応してしまう。
「…んっ …ぁ」
頬を上気させて 潤んだ瞳で 夏葉さんを
見てしまう。
「…っぁ なつ… は… さん…」
夏葉さんが 顔を赤くして 固まる。
マズい! さっきまでの 紫優くんとの余韻が
冷めなくて… 変な感じになっちゃう…!
「ダメでしょ 詩史! そんな顔しちゃ!」
紫優くんが 私を抱き寄せる。
「ふふっ♪ 母さん 可愛いでしょ? 詩史♡」
「紫優…! アンタって子は…!!!
詩史ちゃんに なんて事をっ…!!!」
「詩史が喜ぶコトしか してないよねぇ?」
紫優くんに 同意を 求められるが
答えられる訳がない。
紫優くんの胸に 顔を埋めて 隠れた。
「ふふっ 恥ずかしいよね…♪ ごめんね?」
紫優くんの声が 弾んでいる。
ひたすら にこにこと 嬉しそうだ。
あまりの笑顔に 夏葉さんも 次の言葉が
出てこない。
こういう事は よくある…。
「…そんな事より 母さん。
詩史を 突き飛ばしたのは 愛茉(えま)
みたいだよ?」
ギクッ
紫優くんの言葉に 心臓が跳ねた。
「ええっ?! 本当?!」
夏葉さんが 顔を青ざめさせる。
「詩史ちゃん…!」
夏葉さんに確認されると 嘘はつけない。
「…はい」
観念する。
紫優くんの 作戦通り なのだろう…。
「まぁ…!ごめんなさいね!」
ぎゅううっと抱きしめて 夏葉さんが
謝ってくる。
愛茉(えま)ちゃんは…
紫優くんのイトコで 景斗さんの妹の娘。
紫優くんの事が大好きな 1つ年下の中学3年生。
容姿は 紫優くんと 少し似ている。
色白の肌に くるんとした髪が とても可愛くて、
疲れた身体を 紫優くんが 抱きしめて
支えてくれる。
と、
「コラァ! 紫優!
開けろって 言ってんのよ !!!」
ドカンと ドアを蹴り飛ばして 夏葉さんが
乱入してきた。
「…痛!」
ドアを背にしていた私は 背中にドアが
当たって 体ごとその勢いに 飛ばされた。
「え…? 嫌だ…!詩史ちゃん?!
痛かった?! ごめんね?!」
私の声を聞いて 夏葉さんは 一転、オロオロと
しだした。
「…平気です 夏葉さん…」
「でも…っ!」
夏葉さんが 心配して 私の頬に触れる。
と、ピクンッ! と身体が 反応してしまう。
「…んっ …ぁ」
頬を上気させて 潤んだ瞳で 夏葉さんを
見てしまう。
「…っぁ なつ… は… さん…」
夏葉さんが 顔を赤くして 固まる。
マズい! さっきまでの 紫優くんとの余韻が
冷めなくて… 変な感じになっちゃう…!
「ダメでしょ 詩史! そんな顔しちゃ!」
紫優くんが 私を抱き寄せる。
「ふふっ♪ 母さん 可愛いでしょ? 詩史♡」
「紫優…! アンタって子は…!!!
詩史ちゃんに なんて事をっ…!!!」
「詩史が喜ぶコトしか してないよねぇ?」
紫優くんに 同意を 求められるが
答えられる訳がない。
紫優くんの胸に 顔を埋めて 隠れた。
「ふふっ 恥ずかしいよね…♪ ごめんね?」
紫優くんの声が 弾んでいる。
ひたすら にこにこと 嬉しそうだ。
あまりの笑顔に 夏葉さんも 次の言葉が
出てこない。
こういう事は よくある…。
「…そんな事より 母さん。
詩史を 突き飛ばしたのは 愛茉(えま)
みたいだよ?」
ギクッ
紫優くんの言葉に 心臓が跳ねた。
「ええっ?! 本当?!」
夏葉さんが 顔を青ざめさせる。
「詩史ちゃん…!」
夏葉さんに確認されると 嘘はつけない。
「…はい」
観念する。
紫優くんの 作戦通り なのだろう…。
「まぁ…!ごめんなさいね!」
ぎゅううっと抱きしめて 夏葉さんが
謝ってくる。
愛茉(えま)ちゃんは…
紫優くんのイトコで 景斗さんの妹の娘。
紫優くんの事が大好きな 1つ年下の中学3年生。
容姿は 紫優くんと 少し似ている。
色白の肌に くるんとした髪が とても可愛くて、