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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第18章 消滅

ドンッ と 背中に 何かが 当たって
行き止まりか…! と焦る。


次の瞬間…

ガッと 肩を抱かれて…

「悠理…? 怒るよ?」

紫優くんの 静かな声が 頭の上から した。


顔を見なくても 紫優くんが 今 どんな表情を
しているのか が わかる…。


すごく 無表情な 冷たい目をして いると
思う。


悠理くんは 小さく溜め息をついて 
引き下がって いった。



流石は 悠理くん…!

紫優くんと 付き合いが 長いだけ あって…
あの 無表情を前にしても 固まらないのね… !


私は 悠理くんに 感心していた。

…って 違うっ!!!!


なんで 早速 関わってくるかなぁ! 怒

睨みながら 紫優くんを見上げると

紫優くんは 天使の笑顔。


「松山さん♡ おはよう♡ 
悪いんだけど、 俺と席を 交換して
貰えないかな?」

私の 隣の席の 松山さんに にこやかに 
話し出す。


「は…?」

私は 間抜けな声を出す。


「先生の許可は 貰ってるんだ〜! 
え?いい? 本当?! ありがとうね…♡」


顔を真っ赤にする 松山さんと 
百戦錬磨の 天使の様な愛らしい笑顔 で話す
紫優くん。 

2人の中で 話は進み…

私の 横に 紫優くんが 引っ越してきた。


私は 我慢出来ずに 紫優くんに 掴み掛かる。

「ねぇ… 何 余計な事してんの…?
本っ当〜に 迷惑なんですけど…💢」

「詩史は 本当に 2人きりの時以外は
甘えられないんだね♡」


腕を引き寄せられて…
キス された。

ゾクッ… !

紫優くんの唇が 触れて…

顔を 赤くして 固まった。


「ほら。 そうやって 可愛くしていれば 
いいんだよ?」

固まる私に 紫優くんが 耳打ちする。



フリーズ…


その後の事は よく 覚えていない。


私は 完全に 自分の保ち方が 
わからなくなっていた。

今までの… 
紫優くんに 喰って掛かっていた自分 は
この瞬間に 消滅した…。

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