飼い猫 🐈⬛🐾
第20章 映画
「詩史♡ 土曜日デートしよ?」
「…は?」
夜ご飯を食べている時に…
突然 紫優くんに そんな事を言われた。
しかも 何故かまた ウチでご飯を 食べてる…
「何を今更…。
紫優くんと行きたい所なんて 無いし…。
寧ろ 最近 ずっと一緒だから 1人になりたいんですけど…。」
冷たく 言い放つ傍から
紫優くんは わざとらしく 目を潤ませて 悲しむ。
「そんなぁ! 詩史、冷たい…!」
「私なんかより お父さんの方が
デートしたがってたよ?
『最近、紫優が付き合ってくれないのは
詩史のせいだろう?!独占すんな~!』
とか 何とか叫んで… 全く いい迷惑よ…!」
私は淡々と食事を進める。
「まぁ 確かに翔さんとも 最近は
出かけてなかったかも…?」
「俺とも 全っっっ然 出掛けてないぞ?!」
突然 リビングのドアが開いて お兄ちゃんが
乱入してきた。
おいおい 泣いて 紫優くんに 抱きつく。
「兄ちゃんと出かけようぜ?!
好きなモノ、買ってやる!」
「何だよ 怜央!くっつくなよ!」
紫優くんは 心底 嫌そうだ。
「詩史ばっかり! ズルいぞ!」
お兄ちゃんに 指差され 喚かれる。
私は溜め息をついてから 食べ終わった食器を
纏めて 立ち上がった。
流しに 食器を移動させると ドアへ向かう。
「ほら… 紫優くんは アイドルなんだから、
皆の相手もしてあげないと…
私への風当たりも 益々 強くなるじゃない…。
私は 全然 興味ないから 行ってらっしゃい。」
「そんなぁ! 詩史〜! 詩史ちゃん〜!!!」
パタンと リビングのドアを閉め
紫優くんの 誘いを 断った。
デート…。
そんなの 絶対に 嫌!
紫優くんの隣は 目立つし…
僻みや妬みを わざわざ 受けに 行くような
モノだ…。
学校生活も 平穏でない 今…
週末くらい 何も 考えたくない…。
だけど… そうも 言ってられない… か…
考えを 改め直す。
愛茉ちゃんとも 1回… 話さないと…
でも…
どうやって?
連絡先も 家もわからない。
紫優くんや 夏葉さんに聞いたら
心配するだろうし…。
「俺も付いてく!」となったら
愛茉ちゃんは 益々 事実を話さないだろうし。
お兄ちゃん… は
紫優くんに 黙っていられないだろうしなぁ…。
「…は?」
夜ご飯を食べている時に…
突然 紫優くんに そんな事を言われた。
しかも 何故かまた ウチでご飯を 食べてる…
「何を今更…。
紫優くんと行きたい所なんて 無いし…。
寧ろ 最近 ずっと一緒だから 1人になりたいんですけど…。」
冷たく 言い放つ傍から
紫優くんは わざとらしく 目を潤ませて 悲しむ。
「そんなぁ! 詩史、冷たい…!」
「私なんかより お父さんの方が
デートしたがってたよ?
『最近、紫優が付き合ってくれないのは
詩史のせいだろう?!独占すんな~!』
とか 何とか叫んで… 全く いい迷惑よ…!」
私は淡々と食事を進める。
「まぁ 確かに翔さんとも 最近は
出かけてなかったかも…?」
「俺とも 全っっっ然 出掛けてないぞ?!」
突然 リビングのドアが開いて お兄ちゃんが
乱入してきた。
おいおい 泣いて 紫優くんに 抱きつく。
「兄ちゃんと出かけようぜ?!
好きなモノ、買ってやる!」
「何だよ 怜央!くっつくなよ!」
紫優くんは 心底 嫌そうだ。
「詩史ばっかり! ズルいぞ!」
お兄ちゃんに 指差され 喚かれる。
私は溜め息をついてから 食べ終わった食器を
纏めて 立ち上がった。
流しに 食器を移動させると ドアへ向かう。
「ほら… 紫優くんは アイドルなんだから、
皆の相手もしてあげないと…
私への風当たりも 益々 強くなるじゃない…。
私は 全然 興味ないから 行ってらっしゃい。」
「そんなぁ! 詩史〜! 詩史ちゃん〜!!!」
パタンと リビングのドアを閉め
紫優くんの 誘いを 断った。
デート…。
そんなの 絶対に 嫌!
紫優くんの隣は 目立つし…
僻みや妬みを わざわざ 受けに 行くような
モノだ…。
学校生活も 平穏でない 今…
週末くらい 何も 考えたくない…。
だけど… そうも 言ってられない… か…
考えを 改め直す。
愛茉ちゃんとも 1回… 話さないと…
でも…
どうやって?
連絡先も 家もわからない。
紫優くんや 夏葉さんに聞いたら
心配するだろうし…。
「俺も付いてく!」となったら
愛茉ちゃんは 益々 事実を話さないだろうし。
お兄ちゃん… は
紫優くんに 黙っていられないだろうしなぁ…。