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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第22章 狂愛

「大丈夫…。 ちゃんと 居る。」

紫優くんの 背中を 撫でて
感情の昂ぶりを 落ちつかせる。



暫く 抱き合っていると…



「何だぁ?! お前ら!
騒がしいと 思って来てみたら…
こんな 玄関先で イチャイチャすんなよ…」

お兄ちゃんの 呆れた顔に出会して…

私は 急に 恥ずかしくなって 慌てる。


紫優くんは 私から 身体を離すと 
不機嫌 極まりない顔で お兄ちゃんを 睨んだ。

その威圧に お兄ちゃんは 
ただならぬ 身の危険を感じたらしく 固まった。

「怜央… 出てって…
朝まで 帰って来んな…!」

「いや… 親旅行中に 詩史と2人きりになんて
させられないだろ…」

紫優くんの 地を這う様な低い声に
お兄ちゃんは 辛うじて 立ち向かう。


「なぁに? 詩史の 喘ぎ声が 聞きたいの?
居ても 構わないけど…
こっちも 気にしないよ?」

『な…っ !!! 』

お兄ちゃんと私は 同時に 顔を赤くして
固まった。


「詩史… もう 限界…!
もっと 詩史に触りたい!」

美しい顔立ちの青年は 熱に浮かされた顔で
私に迫る。

紫優くんの 手が スカートを捲り上げて
太ももに 触れてくる。

「ヤ…っ!」

慌てて 手の侵入を阻止しようと 紫優くんの
手を掴むが…

「そんな片手で 抑え込めるとでも
思ってるの…?
詩史は 煽るのが 上手だね…
抵抗されると もっと興奮しちゃうよ。
最後には とろとろの 甘えた顔に なるクセに…」

紫優くんの太ももが 私の足の間に入り込み
足を広げる。
同時にショーツを撫で上げられて…

「あ…っ!」

ビクッと 身体が反応して 
甘えた声が 漏れた。

紫優くんは 目を細めて 喜んで
私は 顔を赤くして 俯いた。


「~~~!!! っだぁー! わかったよ!! 出て行く!!」 

お兄ちゃんは 部屋の奥に引き返して
すぐに 鞄を持って 出てきた。


「但し! 詩史を泣かせたら いくらお前でも
怒るからな! ちゃんと 避妊しろよ?!」

「わかってるよ。 怜央兄も 大好き ♪」

「~~~!!!  そんな笑顔 向けるなよ…
程々にな…!」


暫くすると バタンと ドアが閉まる音がして…


私は この家に 
紫優くんと 2人きりに なった。

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