テキストサイズ

飼い猫 🐈‍⬛🐾

第23章 甘い お仕置き

けれど
紫優くんは にやにやと 嬉しそうに笑う。

「詩史チャン♪ 相変わらず 嘘がヘタだねぇ♪
俺の為なんだ…?♡」


紫優くんに わざわざ確認されると… 
恥ずかしくて 頷きにくい。

顔を真っ赤にして 返事に 困っていると…
紫優くんは くすくすと 笑い出した。

「詩史らしい 反応だね。 よく わかったよ♪
そういう処が 可愛いんだよね…♡」

「違うってば…!」 

「はいはい♪ …嬉しいな♡」

紫優くんが 本当に嬉しそうにするから 
バツが悪い…。


「百歩譲って 自分の為だったと しても ね?
詩史は 今まで そんな可愛い系は 選ばなかったよ?
恋すると 好みも 変わっちゃうのかな?」

紫優くんに 指摘されて  ハッとする。
反論出来なくなって… 混乱する。


「…紫優くんと居ると… おかしくなる…!
自分じゃないみたい…
なんか… すごく ヤだ…!」


自分が わからなくなる。
現に 今も 泣きそうだ。

私は 努力を惜しまない 清楚な 優等生。
クールビューティーを 目指していた 筈なのに…

好きな人の為に 可愛いモノを選ぶ? とか
今までの私からは 考えられない…
まして それが 紫優くんの為に…?

ショック…!
を受けていると…

「… そんな事ないよ?
詩史は元々 相手を喜ばせる事が 好きで…
寂しがりやの 甘えん坊…
俺からしたら それが本来の詩史…。
強がっても 最後にはモノにする姿も
すごく格好良くて 好きだけど…
詩史は 本当に すごく 可愛いんだよ…?」


紫優くんの 腕に 全身すっぽり包まれて
恥ずかしくて 縮こまる。


紫優くんは 私を 全部知ってる。

本当は 優等生なんかじゃなくて
不器用に 努力で 繕ってる事も
プライドが高くて 弱みを握られたくない事も
寂しがり屋で 皆から必要とされていたい 焦りも…

隠していたもの 纏っていたもの
全て 全て 紫優くんの前に 晒しているようで
恥ずかしい…。


「ね? 俺の前で今更 隠すものなんて
何も無いでしょ…?
でも 清楚な優等生が 俺の前でだけ
恥ずかしがったり 混乱して 泣いたりするのは… 堪らないね♡」

紫優くんに 押し倒されて 
うつ伏せに ベッドに 沈んだ。


「もっと オカシクなってよ… 詩史!
どんな 詩史も 愛してる…!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ