飼い猫 🐈⬛🐾
第24章 16年分の想い
生まれたままの姿で…
俺の腕に抱かれて
安心仕切った顔で眠る 詩史を 見つめる。
詩史に選ばれたいと
今まで どんなに 手を尽くして きた事か…
努力が 報われた様で…
今日は 泣きそうになって ヤバかった。
幼稚園の頃から
正義感が強くて 面倒見の良かった詩史。
大人びた その振る舞いに
同級生からも 先生からも 頼られていた。
でも 家に帰ると 甘えん坊で…
ウチの両親も そのギャップに やられて
我が子の様に 詩史を可愛いがっていた。
俺は そんな 詩史に 釣り合いたくて
勉強やスポーツ、ありとあらゆる事を頑張った。
気がついた時には
詩史は俺をライバル視していて
逆に… 周りからの評価は 上がる一方だった。
詩史は そんな俺を 益々敵視して
壁を作った。
だから俺は わざと 詩史を負かしにかかった。
少しでも 俺を 見て欲しかった。
悔しがって 向かってくる詩史と
関われる事が 嬉しかった。
小学校4年生の後半くらいから
女子達は 好きな男子を 意識しだして…
詩史の側に居たいのに
近づけない もどかしさから つい…
「詩史が好き」だと 言ってしまった。
ソレは 男女を意識しだした 年頃には
かなりの事件で…
詩史への信頼は ガタ落ちで…
陰湿な嫌がらせまで起きた。
「紫優くんが 私の事を好きだなんて
言うから…!
私は みんなと 仲良く出来ない!」
元々 不器用で 人付き合いも 上手くない詩史は どんどん 孤立した。
泣きじゃくる詩史に 心を痛めた。
申し訳無く 可哀想だとも思ったけど…
俺は 酷いから…
好都合だと 思った。
そのまま 孤立して…
俺の元に 来れば良い! って…
抱きしめて 慰めてあげる !
「そんな事 言われても…
詩史が 大好きなのは 変わらない…。
諦めたら?」
早く 俺を 欲しがれば良い…!
でも…
詩史は 猫が爪を立てて 引っ掻く様に
俺に 反発した。
最初の内は 泣いていた詩史も
いつしか 泣きも 笑いも しなくなって…
孤立しながらも 好成績を修める事で
皆を黙らせた。
強くて 美しい… 気高い白猫の様な詩史に
益々 心を奪われて…
もう 寝ても覚めても 詩史が欲しくなって…
嫌がる詩史の視界に 入り続けた。
俺の腕に抱かれて
安心仕切った顔で眠る 詩史を 見つめる。
詩史に選ばれたいと
今まで どんなに 手を尽くして きた事か…
努力が 報われた様で…
今日は 泣きそうになって ヤバかった。
幼稚園の頃から
正義感が強くて 面倒見の良かった詩史。
大人びた その振る舞いに
同級生からも 先生からも 頼られていた。
でも 家に帰ると 甘えん坊で…
ウチの両親も そのギャップに やられて
我が子の様に 詩史を可愛いがっていた。
俺は そんな 詩史に 釣り合いたくて
勉強やスポーツ、ありとあらゆる事を頑張った。
気がついた時には
詩史は俺をライバル視していて
逆に… 周りからの評価は 上がる一方だった。
詩史は そんな俺を 益々敵視して
壁を作った。
だから俺は わざと 詩史を負かしにかかった。
少しでも 俺を 見て欲しかった。
悔しがって 向かってくる詩史と
関われる事が 嬉しかった。
小学校4年生の後半くらいから
女子達は 好きな男子を 意識しだして…
詩史の側に居たいのに
近づけない もどかしさから つい…
「詩史が好き」だと 言ってしまった。
ソレは 男女を意識しだした 年頃には
かなりの事件で…
詩史への信頼は ガタ落ちで…
陰湿な嫌がらせまで起きた。
「紫優くんが 私の事を好きだなんて
言うから…!
私は みんなと 仲良く出来ない!」
元々 不器用で 人付き合いも 上手くない詩史は どんどん 孤立した。
泣きじゃくる詩史に 心を痛めた。
申し訳無く 可哀想だとも思ったけど…
俺は 酷いから…
好都合だと 思った。
そのまま 孤立して…
俺の元に 来れば良い! って…
抱きしめて 慰めてあげる !
「そんな事 言われても…
詩史が 大好きなのは 変わらない…。
諦めたら?」
早く 俺を 欲しがれば良い…!
でも…
詩史は 猫が爪を立てて 引っ掻く様に
俺に 反発した。
最初の内は 泣いていた詩史も
いつしか 泣きも 笑いも しなくなって…
孤立しながらも 好成績を修める事で
皆を黙らせた。
強くて 美しい… 気高い白猫の様な詩史に
益々 心を奪われて…
もう 寝ても覚めても 詩史が欲しくなって…
嫌がる詩史の視界に 入り続けた。