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再婚

第4章 発覚

俺は、沙耶と優香の事が心配で、居間でソファーに座ってテレビを見ていたが、何も頭に入らなかった。

暫くすると優香が、優しい笑顔で、

「お昼できたわよ!」

と言った。優香には沙耶に見られた直後こそ動揺が見られたものの、今は何か穏やかな、心のゆとりのような、不思議な雰囲気が漂っている。今まで覆っていた硬い殻が破れたように、むしろ晴々とした清々しさみたいなものが感じられた。

そして続けて、

「ちょっと待っててね!2階に行ってくるから…。」

と言って、階段を上がって行った。

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