僕は魔女にはなれない!
第5章 魔女の性欲
「――――・・・なんで――――・・・?」
僕の寝ぼけた頭を・・・そっと撫で上げる感覚がする
白夜が昨日――――・・・僕の髪を綺麗だねって、触っていた感覚に似ている
「――――・・・かわいい――――・・・」
あれ?――――・・・それも昨日・・・白夜に沢山言われた気がする
バスが揺れている――――・・・それは感覚でわかるのに
夢の中なのか――――・・・白夜に、言われた事やしてくれた愛撫を今されている感覚にもなる
頭を――――・・・触る・・・感覚・・・
「かわいい」――――・・・って、言ってくれる・・・感覚
「――――・・・はく・・・や――――・・・」
僕は、夢の中の白夜におねだりをするかの様に笑いかけながら名前を呼んだ
夢の中の白夜は「そんな顔――――・・・誰にも見せるなよ?」なんて、訳のわからない事を言いながら
僕の唇を指で何度もなぞる
「――――・・・・はくや・・・の――――・・・意地悪・・・」
僕は、そのあとの指の動きを知っている・・・
なのに夢は――――・・・なぞるだけ・・・
なぞるだけの――――・・・夢だった