もう無理、抜いて、イかないで出さないで
第2章 【血の繋がらない父に調教された挙げ句…】
「学校では禁止だぞ?これは先生が預かる」
そう言われてホッとしてる。
父からの卑猥なメッセージを見なくて済む。
(早く帰って来い)
(お前のこと考えてたらこうなった)
勃起したオチンチンを写真に撮って送ってきたり、ハメ撮りされた短い動画を送ってこられた時もあった。
放課後、担任の先生に携帯を返してもらうべく生徒指導室へ入ると険しい顔をした先生が座っていた。
「何度も通知が来るので悪いが画面に出てたのを少し見てしまった」と切り出した先生はまだ若くて熱血とまではいかないけど化学担当の女子から人気のある教諭だ。
やけに落ち着いていられるのは曝け出してしまいたかった心の現れなのか。
「お父さんって書いてあったけど、本当にお父さん?」
「はい、戸籍上では」
「じゃ、お父さんといつもこんなメッセージのやり取りを?」
「こんな…とは?見ても良いですか?」
「え、あ………うん」
指紋認証で解除した携帯を開き、メッセージを読み返す。
(早くヤリたい)
(マンコ濡れてる?)
(帰ったらすぐ挿れるから覚悟な?)
(キツキツマンコ舐めさせろ)
(今日は口の中に出してやる)
(昨日お母さんに出したけどお前のマンコの方が好きかな)
そして最後に送ってきてた昨日のハメ撮り動画を大音量で再生してあげた。
「良いマンコだ、俺のチンポにめちゃくちゃ絡みついて離さないぞ」
「んっ…んっ……いやぁ…っ」
聞くに耐えなかったのか、先生の方から停止ボタンを押してきた。
「こういうやり取りのことですか?」
「あぁ、これは……いつからなんだ?誰かに相談出来なかったのか?お母さんは?」
「言えるわけないじゃないですか、いつからってもう覚えてません、何年も前なので」
言いながら泣きそうになるも堪え続けた。
だって先生の目が可哀想な人を見る目だったから。
そう言われてしまえば本当に自分がそうなんだって認めざるを得なくなる。
助けてって本当は言いたいのに、どこか諦めてる自分も居て。
どうせ助けてもくれなくて可哀想な生徒、で終わるのがオチ。
こんな状況で悪い予感なんて当たらなければ良いのに。
知られたことを後悔し始めた。
人選ミスだった。