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止まない雨はない

第10章 RE:

「ルカ……ゆっくり……動くから。辛くなったら……ちゃんと言って」

口元に優しい笑みを浮かべ、そのまなざしはまっすぐにルカへと注がれる。
タカシは片時もルカから眼を離すことなく、腰をグラインドさせはじめた。

ルカの体内に消えていた雄が引き抜かれそうになり、
そして再び体内へと埋められていく。最初はゆっくりと
そして次第に激しく速くなっていった。


「あっ……あっ……もう……タカシさんの……タカシさんの……もっと下さい。
ヤバい………気持ちよすぎて………」

ルカは涙を浮かべながら、タカシの腰を挟むように両脚を絡ませ、自ら腰を振る。

「……ステキだよ、ルカ。こんなに気持ちいいなんて、二人で楽園に辿りついたみたい。
ねぇ……お願い。まだこうしていたい。
アンタと……もっともっと……感じたい」

懇願するような声の響きでルカの身体を抱きしめながら、
タカシはグラインドし続けた。

(ああ……。何もかも、悩みなんてどうでもよくなるくらいに消えていく。
ルカと……ひとつになってるって……こんなに幸せなことだったんだ……)

彼はルカの脚を掴む手に力を込めた。

「ごめんルカ……今夜はアンタをひたすら愛したい。
でも……なんかオレ、だんだん余裕がなくなってきた」

眉を寄せて快感に耐えながら、タカシはルカの耳朶を唇で触れる。
そしてそのまま囁き続けた。

「もうっ………タカシさんっ………言葉攻めズルイです……あっ……もう……あっ…」

「いいよ……ルカ……我慢しないで。いっぱい射って………」

腰の角度を変え、タカシはさらに奥深くへと己の雄を打ち込んでいった。
そして彼の反応に満足しながら、再び手前に引き戻してくる。
体内の摩擦に身を震わせながら、ルカは思わず声にならない叫びを上げた。

「……………………………っ!!イクーーー」

身体をブルブルと震わせたあと、タカシの手のなかに快楽の証が吐精された。

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