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万華鏡トワイライト

第1章 夕焼け空から

仕事帰りに立ち寄るコンビニでは、まず最初に雑誌コーナーを軽くチェックして、そのあと棚替えであぶれた商品のある値引きコーナーをチェックして(掘り出し物があればカゴに入れて)、百均コーナーを一通り見て回って(見るだけで何かを買うことはほぼないんだけど)、最後に自分の晩御飯として食べたいものを購入。と言っても、夜の1時過ぎにコンビニ弁当も重たい気がして、だいたい菓子パン、カップ麺などを買う。あんまり健康的な食事じゃないのは、一応自覚している。レジ袋は毎回必ず買う。

今さら健康に気を遣ったところで、なにがどうなるもんでもないし、と思っている。

家に着くと、音を立てないようになるべく静かに、ゆっくりと玄関の鍵を開け、抜き足差し足でリビングに入る。気持ち的には隠密行動中の『忍者』である。リビングを抜けてキッチンに入ると、親が寝ている寝室から少し離れるのである程度の音は出せる。コンビニで買ってきたご飯を取り出して、一人晩ごはん。
今日は、メロンクリームパンと、燻製さきいか。組合せのチョイスが変わっているのは、私が偏食だから。あと、夜中なので咀嚼音のうるさくないものを選んだ、というのもある。スマホで、イヤホンをした状態で動画を観ながらの一人飯。夜中に一人でホラーな話はヤバかった…。見てしまったことを、ちょっと後悔しつつ、心を落ち着ける為に、気の紛れる動画を探す。いろいろするうちに、いつの間にか夜明けの刻が近づいていた。朝刊配達のバイクの音を聞くと、ヤバい、さすがにそろそろ片付けて寝なければ、と焦り、パンの袋などのゴミを捨て、使ったマグカップを洗う。
そして最後にソシャゲのログインボーナス取得巡回作業。一時期、ハマってやりこんでいたゲームがいくつかあって、今ではほとんど遊んでいないが、貧乏性なので「ただで貰えるものは一応貰わねば損」の精神で、ログボ取得巡回だけはだいたい毎日している、そして、巡回だけ…と思いつつ、ゲームを起ち上げて新しいイベントを見つけるとついつい遊んでしまうこともあり、ようやくスマホを手放すのはだいたいいつも充電が切れる頃だ。もしかしたら私は、スマホ依存症かもしれない。


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