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月のウサギは青い星の瞳をしているのか 〜キサンドリアの反乱〜

第12章 メテオシュタイン


実戦は短時間で終わった


指示書にはいくつかの案件が書かれていた


「地球寒冷化作戦の第二弾を実行するにあたり小惑星アクシズの航路を開けさせ、連邦軍の壁を弱体化させよ」


「連邦空軍に渡した試作機を無力化せよ」


ひとつめの指令は全うできただろう

地球圏を護衛するモビルスーツ部隊をかなり減らすことが出来た



これで予定通り〈地球寒冷化作戦〉は容易に進めやすくなっただろう



ふたつめの指令


地球に降下させず宇宙ステーションへ逃げ込ませて、機体を奪還する手筈だった


それが思うようにいかず、まんまと降下を許してしまった


中途半端な結果に終わり、帰還後のダイアナは荒れていた


モノに八つ当たりをして手が付けられなかった



今回パートナーとして出撃していたマルコになだめられ、なかば強引にクルマに乗せられ職場を後にした



そのままダイアナはマルコ・ホイバウムの部屋に連れ込まれ

抱かれた


荒れ狂うダイアナの痴態に負けじと、マルコのほうもいつも以上に激しく彼女を攻め立てた


終わっては求め、

終わっては求める



繰り返し続けられる狂宴


やがて何度目かの性交を終えると

ダイアナは起きあげれなくなるほど疲弊させられてしまった


マルコは電子大麻をふかしてひと息ついていた


〈……メテオシュタインもじゃじゃ馬な機体だったが、コイツもたいがいな暴れ馬だぜ…〉



マルコがソファで落ち着いているとき、

ダイアナは息を整えながら
〈今夜の相手がマルコで助かった……
 
 でないと私自身が自暴自棄になっていた…〉


出撃の反省点をダイアナは自分なりに決着をつけるのだった……


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