テキストサイズ

月のウサギは青い星の瞳をしているのか 〜キサンドリアの反乱〜

第13章 マスドライバー



街中に響き渡るサイレン!


人々が雑踏の中を逃げ惑っている


地下のシェルターへ向かっているのだ



ときおり大きな衝撃音が響く


近くでモビルスーツの戦闘が行われている


ニュースで頻繁に報道されていた連邦軍とネオ・ジオンがついにアガルタの街にも飛び火したと民衆は理解していた


爆発音!   煙!


吹き飛ぶクルマ!   崩れ落ちるビル!



そのような民衆のパニックの中を掻き分けてコーエンとキャロラインは月面のドーム付近まで辿り着いていた



「あっちよ、わたしのGフューリーは!」


キャロラインが倉庫の影を指差す


覆われたシートをめくり、中へ滑り込む


中には巨大なモビルスーツGフューリーが隠されていた


隊長マーティンとキャロラインが乗り込んでいた機体だ


「わたしがGフューリーを操縦するわ」

「大丈夫ですか?まだ腕も完全じゃないでしょう?」

「このコは少しカスタムしてあるから調整が要るのよ? 万が一戦闘になったらキミは遠隔機〈チャーム〉のコントロールをお願い!」


「わかりました、出ましょう!」



巨大な飛行形態Gフューリーは逆噴射をして浮上した


その頃、スコットとクレアはコロニー公社が運営する巨大な施設に辿り着いた


先に待機していたビクトリアと再会する


クレアとハグするビクトリア


「ありがとうビクトリア!」


「貴女も元気でね、クレア」


そこにはパイロットスーツ姿のダイアナも到着していた


「ダイアナッ!?」


「クレア、スコッティ! 話しは後で、キアラはもう乗り込んでいるから、貴方たちを待っていたのよ」


「ダイアナ、色々本当にありがとう、ところでキミはアナハイムで大丈夫なのかい?
 酷いことされなかったか?」


「大丈夫よ、こうして作戦にも参加しているしね!それよりキアラが重症なの、コイツを動かす為に必要なのは解るけど、あまりムリをさせないで」


「わかった」


「クレア」

「ダイアナ」


ふたりはしっかりハグをする


「クレア、貴女の選択は間違ってないと思う」

「ありがとうダイアナ」

「私も防衛するからね、じゃあ!」


ダイアナは笑顔で走り去った


ストーリーメニュー

TOPTOPへ