テキストサイズ

月のウサギは青い星の瞳をしているのか 〜キサンドリアの反乱〜

第17章 最終章  地球へ



巨大兵器〈ストーム〉は主を失った幽霊船となってしまった


既に大気圏突入コースに入っており、アクシズから剥がれ落ちた岩とともに地球に舞い降りていった



だがそのなかに意思がある者は誰もおらず、冷凍睡眠された多くのキアラの姉妹たちとクレアが眠らされている


モビルアーマーを凌ぐとも言われ、月面のネオ・ジオン軍が血眼になって探し求めていた強力な巨大兵器カタストロフマシン〈ストーム〉は誰のために、なんのために、目的を持つ者もおらずただ地球へ降りてきたのだった



そして



地球はすでに1回目の寒冷化作戦フィフス・ルナの落下により暴風雨が巻き起こる世紀末な姿をしていたのだった



荒れ狂う嵐のなか、空から〈ストーム〉が降りてきた



それは嵐の使者なのか、


それとも荒れた世界を止めるためにやって来たのか




それは誰にもわからなかった…



ただ



それを察知した人間もわずかながらに居た





それは先に地球に降りたっていたキアラの妹たち




英国スティーブ・グリメットの娘たち、


〈シュメッターリングの娘たち〉だけがこれから巻き起こる事態を理解していたのだった……







カタストロフィ・ブレイカー

Part.1

キサンドリアの反乱


おわり




2024.05.27







ストーリーメニュー

TOPTOPへ