無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

スコットはクレアに抱きしめられながら、彼女のやわらかい肉体に密着し、異性を強く感じる


それは先日のヴァレンティアとの交わりとは少し異なる


ヴァレンティアとの情事はお互いの、特にヴァレンティアのやりきれない焦燥感からストレス発散のような交わりだったように思う


だが今のクレアからは焦燥感も無ければ、欲求不満のようなアセりも無い


ただ、スコットにピュアな優しさで守ってくれているようだ


確かにスコットはクレアに少しばかりの憧れがある


出会った頃から気にかけてくれ、親切だった


大切な存在になりつつある


でもそれはとてもはかない存在なのだ


既婚者でもあるクレアにそのような感情を抱いてはいけない


スコットからすれば、クレアへ性の対象にしてはいけない存在なのだと決めつけていた


だからヴァレンティアから性の対象に選ばれたときはそのまま受け入れた


そしてクレアへは純粋な憧れだけの存在だった


そのような女神のように捉えてきた存在が、いまスコットの身体を抱きしめてくる


突然、異性として意識せざるを得ない


クレアのやわらかい肌


ぬくもり


吐息


そして、香り



意識するなというほうが無理だ


寝起きともあって彼の身体は自然と反応してしまう


密着し脚をからませ、互いの体温を高めていてはそのスコットの肉体の変化を悟られてしまう


身を引こうと腰を逃がそうとするスコットだったが、それはクレアに静止させられた


クレアは腕にちからを込めて、さらに身体を寄せ合ってきた


もう悟られても仕方がない


軽蔑されるかもしれないが、スコットからも身体を寄せ合った


彼からも身体を密着してきてくれたことがクレアには嬉しかった


お互いに密着し、体温を上げていく


クレアはスコットの頬に手を添える


そのまま自分の顔に引き寄せる


クレアのほうから積極的に顔を近づけると、


そのままふたりはキスをした