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月のウサギは青い星の瞳をしているのか 〜キサンドリアの反乱〜

第7章 キサンドリアの反乱

「古い戦艦だな、もう修理もされず施設ごと廃棄されたようだ」


ダイアナ機が戦艦を調査する


「こんなものを守る価値は無さそうだけどな」


「甲板に続くタラップも崩れ落ちてるわ、船そのものは放棄されてるわね、このドックに他に何かがあるのかしら?」


クレアが詳細なデータを得ようとするが、何も残されていなさそうだ


「スコッティ!まだ下に続くハッチがあるわ」


下層にもドックがあるらしい


ダイアナ機のマニピュレータが下層へ続くハッチを操作する


ゴゴゴゴゴ……!



電力が生きている


下は今も使われている事なのか



ハッチを開き切ると一機づつ下降していった


先行機が降りていき、その後にダイアナ、スコットと続いていく


ライトを灯すが下はとても深い


やはり上の戦艦はダミーのようだ


ようやく下の光景が見えてきた



そこには真っ白な流線型の巨大な物体が見える



「なに……アレ? 戦艦? モビルアーマー?」



「見たことも無いな…」


降下しきって、それぞれが周囲を警戒する


「普段から使われているような形跡は無いみたいね……、コンソールも埃だらけだし…」



「でも、この船…? これ修理とかじゃないみたい……、新しいもの……、稼働させることなく廃棄されたのかしら?」



「周囲の雰囲気からしてギラ・ドーガたちが立ち入ったような跡も無いよ?

 守っていたんじゃなくって、コレを探していたんじゃないの?」


「なんなんだろう?」



降下した数機のモビルスーツは姿勢を落とし、コックピットハッチを開けると皆が集まった


「あそこに入口らしきものがある」



クレアは端末器を持って扉のソケットに接続する


様々なデータを流し込んでいき、数分後には解析が終わりドアを開閉させた


武器を携帯して中へ侵入していく


「…やっぱり船……よね?」


「どこかコントロールルームがあるはずだ
 クレア、コイツの中身を覗いてみて」


再び通路のソケットから接続を試みる


「これ、アナハイム製なんだけど、システムが他所のものね……

 とても古いシステムよ、F機関…?
  フラナガン機関?」


「なんだって?」

スコットは目を見開いた

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