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月のウサギは青い星の瞳をしているのか 〜キサンドリアの反乱〜

第8章 月の街「アガルム」

「なんだ、スコットの兄ちゃんはなんにも知らないんだなッ!」


「……ボクは月の地下スラム育ちなもんでね」


スコットはふてくされる


「知らなくて当然よ、地球の組織関係は複雑なの、連邦軍も私達が知ってるのはごく一部

 連邦宇宙軍、連邦陸軍、連邦空軍、連邦海軍、そこからカラバとか様々な組織が細分化されているわ

 トランキュリティ軍も同じように、アジアを拠点にしている組織やヨーロッパの組織、アフリカなどとても複雑なのよ」



「〈ストーム〉を運用しようとしているのは東欧の組織〈黒海ゼントリックス軍〉のハルフォード提督……

 そして私たちオルタナティブ・キアラを利用しているのがドクター・ヴァリウス」


「……そいつらは、いったい何を企んでいるんだ?」


「……欲望  それしかないだろ?」



キアラは呆れたように答えた



「前にキアラは〈継承者に〉って言ってたけど、それって……その何とか提督とかドクターなの?」


「ハルフォード提督!
 ドクター・ヴァリウス!
 
 彼らに継承なんて出来るもんか!
 彼らは私たちを利用しようとしてるだけ」



「私たち、てあのカプセルで眠っている子たちの事? あの子たちは何なの?」


「あの子たちは〈バッテリー〉
 電池よ

 オルタナティブに成れなかった欠陥品」


クレアが目を見開く


「どういう事ッ!?」


「そのまんまだよ、あの子たちは私と同じオルタナティブ〈代替品〉キアラ!

 いえ、キアラに成りそこねた可哀想な子

 あとは〈ストーム〉を動かす為だけに生かされてる〈充電池〉でしかない」



スコットは不思議に思う



「君がキアラじゃないのかい?」


「違う、私は〈キアラの代わり〉

 オルタナティブ・キアラ

 キアラ不在の今、〈ストーム〉を動かすために存在する

 だが、その役目もいずれ終わる……


 本当のキアラに引き継ぐまでの代理人」



「キミたちはいったい……???」



「私たちは〈オリジナル・キアラ〉から作られたクローンなの」



「クローンッッッ!?」



スコットとクレアは思わず立ち上がって声を荒らげてしまうのだった……


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