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月のウサギは青い星の瞳をしているのか 〜キサンドリアの反乱〜

第8章 月の街「アガルム」

「クローン……???

 キミが……???


 作られた人間だって言うのか???


 じゃあその、オリジナルのキアラって奴はいったい何者なんだ?

 ソイツのためにキミたちが作られたり、巨大な兵器が作られたって言うんだろッ?

 いったい何者なんだッ!?」



「………わたしもオリジナルには会ったことは無い

 事の顛末をドクターから聞かされていただけだ


 キアラはもともと一年戦争よりも以前から研究されていた「エターナル計画」の副産物から生まれたそうだよ……


 「エターナル計画」というのは反射神経が俊敏な若い、オトナになる前の年齢で肉体を固定化された人間兵器……


素早い瞬発力、判断力、行動力を兼ね備えた兵士


 その始祖とも言われていたのが〈アレク〉というコードネームの少年なんだそうだ


 その〈アレク〉の研究をしていたのはドクター・キンバリーという女医さんだ


 アレクもキンバリーも短期間フラナガン機関に在籍していたそうだが計画は放棄


当時のフラナガン機関は〈ニュータイプ研究〉に集中することになっていたのだろうから〈エターナル計画〉は弾かれたんだろう……



 その後ドクター・キンバリーは独自に研究を続けていたそうだけど、そのキンバリーとアレクの子供が〈キアラ〉だ」




「研究者のドクターが験体との子供を産んだって言うの……??研究のために??」



「……さぁね? ふたりの関係が割り切ったものなのか、恋愛感情から育んだものなのかまでは記録にない


 問題はここからさ


 第三者がそれらの研究データを利用しようと考えたのさ」



「……それがハルフォード提督とドクター・ヴァリウスなのね?」



「そうだ、彼らはキンバリーの〈エターナル計画〉を盗用、さらに発展させ新たなプロジェクトを始めたんだ


それが〈カタストロフ計画〉なのさ」



「カタストロフ計画???」


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