テキストサイズ

月のウサギは青い星の瞳をしているのか 〜キサンドリアの反乱〜

第8章 月の街「アガルム」

クレアはそのままシーツの下に潜り込んでいく


シーツの中でスコットの寝巻きをおろしていくと、彼の下半身を晒していった


若いスコットはすでに反応しており、あらがえなかった



スコットはクレアの上下する頭の動きでシーツをめくりあげたかった


快楽を与えてくれるクレアの艷やかな姿が見たかった


だが同じ部屋で眠っている第三者の事を思うとあまり大胆に動けない



スコットはそのまま快楽に身を任せた



そのまま最後まで終わらせてくれるのかと思っていたが、クレアはモゾモゾと別の動きをすると今度は大胆にスコットの身体をまたいできた


スコットはさすがに制止しようとするが、クレアはかまわない


そのまま彼女はゆっくりと腰を沈めていった



ひとつに繋がる



ふたりは派手に動くことなどせず、繋がったままその感触を、精神的な満足度を得ていた



動かなくともクレアの身体は時おりビクンビクンと震わせ、スコットはそのわずかな動きがとてつもなく緊張を高めていた



たまにゆっくりとした抽挿を繰り返しては、再び静止して快楽を耐えていく


それを何分もかけて何度も繰り返す


ふたりとも激しく動きたくなる衝動を我慢して、肉体的、精神的に結ばれていくのだった


逃亡者となってしまった二人はこうしてでも身体を重ねなければ、不安で心が押し潰されてそうでもあったのだ


お互いに受け入れ合うことで、孤独感を薄めようとしているのかもしれない


二人の関係は平和的な日常では得られない



この状況で無ければ、ふたりの関係は深まらなかったかも知れない 


背徳感と快楽が交錯する



やがて上に乗っていたクレアが我慢出来ずに何度も抽挿を繰り返しはじめ、ラストスパートへ向かっていった



そのときクレアがふと部屋を見上げたとき、向かいの二段ベッドの上段から少女が興味深そうな眼でこちらを眺めていることに気付いたが


動きを止められなかった



逆に少女に笑顔を見せる


そのままクレアは頭が真っ白になっていった…



ストーリーメニュー

TOPTOPへ