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毎日がらぶえっち♡〜年下ダンナ様と、溺愛家族計画

第9章 ちょっとしつこいから怖かったよぉっ

月曜日のお惣菜屋さんは、特に昼間はそこまで忙しくない。
だから追加製造も多くないし、こういうゆとりのある時を翌週の製造計画を立てる時間に費やしたりする。

それと、もっとゆとりがあると世間話や愚痴とかかなぁ?



「そういえば久保店長がいない日に、また嫌なお客さん来たんですよー」

「そういう日もあるさ。
いろんな人がいるんだからな」

一時退勤する久保店長がエプロンを外して帰る支度をしている間、私はパソコンと向かい合いながらあの時の事を話してみた。

「から揚げの陳列が多めにあってヤバかったんですけど、でもその人がその半分を買ってくれたので助かったんですけどねー」

「なんだ、良い話か」

「いやいや、そこは良かったんですけどー。
なかなか帰らずに私に話しかけてきたから、どうしようかと焦りましたよぉ」

「ひな坊は人妻になってもモテモテやのぉ!」

「いやいや、笑い事じゃないんですよ?
店に私ひとりだったから不安だったしー」


こういう時、やっぱり女子ひとりってのは不安になるよね。
久保店長は完全なるおっさん(失礼)だから、そういう心配ないんだろうけどなぁ。


「そういう客も、上手にかわせるようにせんといかんな。
ひな坊がもう少しオバチャンだったらええんやろうけどのぉ。
じゃ、また後でな。お疲れさん!」

「はぁい、お疲れさまです」

うーん。
こういう時、童顔のアラサーは喜んでいいのか残念なのかわかんないんだよねぇ。
はぁ、複雑。



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