クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜
第12章 薔薇の谷 編
コックピットルームに辿り着くとローズがまずは操縦シートに座り込んだ
「ほら、生体キイは反応してコントロールは出来るんだけど操作ぐらいしかわからないのよ
なんか色々武器のパスワードがあるみたいなんだけど…、
なんだったっけ? Vから始まる」
「……ヴェスバーだ、収束ビーム兵器、
こっちのほうはオールレンジバリアー、
こっちはサイコミュデバイスのレベル調整ゲージになる……」
シートのすぐ横に立つ金髪の少女が応えていく
「ちょっとちょっと!いっぺんに言わないでよ、ちょっと席を替わって!アンタが操作しながら教えてよ!」
ローズとクローンの少女たちがやりとりしている光景をエアジェイとイバンは異様な光景として見ていた
ローズはそもそもグリメット宅にて同じ顔の姉妹たちを見慣れているのだろうが、大人2人は見慣れぬ光景にただただ狼狽することしか出来ないのだ
ローズたちがディスプレイを切り替えながらレクチャーを受けているとピコン!と警告音が鳴った
「なに、今の?」
「もう一機の同じ機体を感知したようね」
「それってどういう意味?」
「ストームではない別の機体の存在が確認された、という意味だ」
「ええッ!? それってマズイじゃん!
ラーズたちを呼び戻さないとッ!!」
ローズはすぐさまコックピットルームから走り出した
「しょうがねぇなぁ、ワシの車も必要だろうが」
続いてイバンも飛び出した
クローンの少女たちに囲まれていたのはエアジェイだ
諜報員としてこの光景を確認せねば、という気持ちともしかしたら〈あのオトナに成長していたキアラ〉に会えるのではないか、という期待を感じてこの部屋に居残ることにしていた
他の少女たちも壁の計器に張り付いて何やらマシーンの調整をしている様子だ
「エネルギーは十分にあるわ」
「こちらの弾薬も大丈夫」
「バリアーも問題ない」
「戦えるわよ」
「おいッ!? 戦うだって? 向こうも〈キアラ〉じゃないのかよッ!?」
するとキアラたちが一斉にエアジェイのほうを振り向いた
「……向こうは戦うつもりみたいよ」
「ど、どうしてわかるんだッ?」
「……わかるのよ、わたしたちには」
少女たちは相手のマシーンを感知し、さらにそのパイロットにも反応しているようだった!!
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