真夏の夜の夢
第4章 第三夜
さて、縁談をもらった磯良(いそら)の親は、
この縁談が吉と出るか凶と出るか
長年の風習である「お釜払い」を
神社の神主に頼んだ。
釜の湯が沸き上がるときに
牛の鳴き声のような音がしたら吉、
何の音もしなければ凶ということだった。
はたして、その時の湯の音はと言うと…
なんとも不吉な事に
無音で湯が沸き上がったのだった。
「これは迷信、静かに湯が沸くこともあろう」
大富豪に嫁にもらってもらうのだから、
これ以上の玉の輿はないと
磯良の親は「お釜払い」の結果を
見てみぬふりを決め込んだ。
さて、正太郎はと言うと、
嫁に来た女が大層な器量良しだったので
祝言の宴もそこそこに
白無垢の磯良をさっさと寝間に連れ込み
磯良を四つん這いにさせると
白無垢の裾を捲りあげ、
自慢の一物を深々と突き刺した。
磯良は親から
初夜の段取りを聞かされていたのだが、
このようなことになろうとは思わなかった。
正太郎のイチモツは並外れて大きかったので
破瓜(はうり=処女喪失)の痛みも
尋常ではなかった。
土方(どかた)が川岸に杭を打つごとく
ドシン、ドシンと磯良のま○こに
大きな穴を開けた。
イチモツがでかいゆえ
破瓜の証も尋常ではなく
まるで殺戮(さつりく)があったかのように
白無垢を瞬く間に
深紅の着物に染め上げたのだった。
磯良を抱きながら正太郎は興ざめしていた。
女郎のあまたの技巧に慣れ親しんだ体は
生娘の純情さがもどかしかったのである。