真夏の夜の夢
第7章 第六夜
ガリガリガリ…
そろそろ日付けが変わろうかという時刻に
また、壁を引っ掻く音が始まった。
「ネズミの野郎め!」
僕は昼間の時以上に壁をドン!と叩いてやった。
たちまち壁を引っ掻く音が止んだ。
だが、その瞬間!
ドアホンがピンポーンと鳴り響いた。
タイミングが良すぎたので
心臓が止まるかと思うほど僕は驚いた。
ドアの覗き窓から見てみると
隣の部屋の女が立っていた。
ガチャ…
ドアを開けて「あ、すいません、壁を叩いてしまって…うるさかったですか?」
おもいっきり壁を叩いたので
文句を言いに来たのだと思った。
女は透き通るような白い肌で
ネグリジェ姿だった。
透け感のあるネグリジェなので
包まれている裸体がバッチリと拝めた。
見事なおっぱいに見とれていると
女はスッと手を僕の前にかざした。
「どうしたんだい!?
指先から血が出てるじゃないか!」
きっと怪我をしたので
助けを求めに来たのだろうと思い、
僕は彼女を部屋のなかに招き入れた。
「待ってて、今すぐ手当てをしてあげるからね」
部屋に備え付けの救急箱から
救急テープを取り出して彼女の指に巻いて上げた。
彼女はお礼のつもりなのか
ネグリジェの胸元を開いて
豊かな乳房を僕に見せてきた。
「ええっと…」
これは誘われているんだ!
そうだ、そうに違いない!
「いいのかい?」
生唾を飲み込みながら僕は彼女に訊ねた。
彼女はなにも言わずにスッと立ち上がると
ネグリジェのボタンをすべて外した。
前開きが全開になり
座っている僕の目の高さに
彼女の股間の黒々とした陰毛が飛び込んできた。