DOLL(愛しきラブドール)
第2章 生きているラブドール
「私が何なのか私自身もわからないんです
気がつけば自我に目覚め、
こうして動けるし話すことも
出来るようになっていたんですから」
本当の事なのだろう、
彼女の目には涙が溢れてウルウルとしていた。
もしかしたら一流企業が
極秘に作成したITロボットなのかもしれない。
どこかにコンピューターを
仕込んだユニットがあるのかもしれないと、
俺は彼女をバスタブに立たせて調べてみた。
しかし、どこにも継ぎ目とか見当たらない。
残るは股間だけだ。
でも、童貞の俺は
女の股間を覗き込むのに躊躇した。
俺の視線は彼女の股間を凝視していた。
「セックスをなさいますか?」
俺の視線に気づいて
彼女が腰をくねらせながらそう言った。
『くそっ!正体が何であれ、
色っぽいじゃねえか』
萎れていたち○ぽが少しだけ反応し始めた。
「よ、よしっ、じゃあ体を拭いてやるから
風呂から上がれ」
何だか命令するってドキドキするけど
妙に気持ちいいもんだ。