DOLL(愛しきラブドール)
第2章 生きているラブドール
「おい!そりゃねえだろ!
そこは男に開かせるもんだ!」
楽しみを奪われて
俺は少しばかり本気で怒った。
「ごめんなさいご主人様…
以前のご主人様には私がこうして
自分の指で弄れと命じられていましたから…」
以前のご主人様?
そうか、そうだよな。
あの場所に棄てられていたんだから
誰かに棄てられたと言うことだよな。
そして棄てたのが以前のご主人様って訳だ。
それに、そのようにしなさいと
命じられていたのを覚えているということは
学習能力や記憶力はあるって事なんだよな。
『前のご主人ってどんな奴なのか…』
女の扱いに慣れて
こいつをヒィヒィ言わせてたのかな…
そいつに比べたら俺なんか童貞で
股間を覗いたのはいいけど、
この先どうすりゃいいのかわかんないし…
そんなことを考えていると
頭がパニックになって
ち○ぽがどんどん萎(しお)れていく。
『そうだ!
こいつは何でも言うことを聞くんだろ?
なら、こいつに教えてもらえばいいじゃん!』
俺は彼女の横にゴロリと横になった。
「萎(しお)れてきたから勃たせろよ」
そう命じると「はい」と可憐な声で返事をして
体を反転させて俺に覆い被さってきた。