DOLL(愛しきラブドール)
第4章 先輩と季実子さん
「なあ、セックスしないか?」
先輩は早口でそう言うと、
季実子さんが拒絶の言葉を発する前に
彼女の手を取って己の股間に導いた。
いきなり固く勃起したペニスを
触らされたものだから
季実子さんは驚いた!
「バカっ!何させるのよ!」
手を振り払いたかったが、
暴れて運転ミスを誘って
事故でも起こされてはたまらないと
季実子さんは拒否の言葉を投げ掛けながらも
じっと先輩の股間に手を添えたままにした。
実は季実子さんもムラムラしていたのだ。
不潔だ、変態だと言いながら
あの人形を相手に
裸で抱き合いセックスする西嶋を想像して
彼はどんなセックスをするのだろうかと
ドキドキしていた。
そこに追い打ちをかけるように
「なあ、いいだろ?」と先輩は前方を指差した。
そにはラブホのネオンが瞬いていた。
『ええ、かまわないわ』
そう言う意味合いで
季実子さんは先輩のペニスを強く握りしめた。