
マッチ売りの少女と死神さん
第5章 1月2日…だからってXXは無理です
押し当てたまま腰を軽く回しながらくねらせていき、だんだんに剛直の頭が没していった。
「いっ!! んっ、ぐっ…!」
それでも淫具で充分に慣らし、愛液や香油で散々湿らせた箇所である。
そして完全に亀頭が埋没した。
サラはホーリーにしっかりとしがみついた。
「あっあっ…」
彼がさらにゆっくりと腰を沈め始めると、太く長い剛直が、周囲の皮膚を巻き込みながらズブズブと侵入してくるのが分かった。
「あっ、あああーーーっ!!!」
彼の腰が沈みきる前に、サラは掲げた両脚をひくつかせて絶叫した。
「………痛い?」
目を剥いて口をぱくぱく開閉させるだけの彼女は話せない様子だった。
ホーリーは黙って袖口を捲りあげると、
「っんぐ」
自分の腕をサラの口にぐいと押し当てた。
「痛い分だけ噛むといいよお。 そしたら僕も嬉しいから」
(い…痛い……っ)
破瓜の時とは異なる種類だった。
今回のこれは皮膚に傷を伴うものに似ている。
内部でゆるりゆるりと動き始め、サラがその衝撃に涙をにじませた。
だがその時彼女の滲んだ視界の中に、昨晩も目にした、彼の肩から腕の数え切れない傷跡が目に入った。
(な……何? これ)
あるものは痛々しく盛り上がりあるものは皮膚が浅く抉れ、それが縦横にいくつも皮膚に走っている。
………ホーリーは薬や何かを作れるから、傷なんかは治せたはずなのに?
それらの見た目の異様さがサラから言葉を失わせた。
ぎちぎち音でもたてて裂けてしまいそうではある。
痛むのも、排泄器官に性器が押し込まれているという嫌悪感も。
「…っ…!!っ…!!」
それとは逆に忍び寄ってくる。
これは子供を作るためでなく快楽のためのみにある、一種背徳的な結合行為。
「……っん……っ」
