
マッチ売りの少女と死神さん
第5章 1月2日…だからってXXは無理です
それを和らげようとでも思ったのか。
膣内へ挿入してくる指と同時に、陰核に触れてくる彼の指先がゆっくり突起の周りをなぞり始める。
それは腸壁と膣壁を挟むかのようで、彼の指の腹は彼女が感じる部分の膣襞をぐっぐっと軽く押していく。
酷い圧迫は全てホーリーの体の一部である。 そう考えるとどういう訳だが胸が鳴る。
そして一種背徳感を帯びたこの行為に加え、弱い場所を責められるとサラは痛みも薄れ早々に達してしまいそうな予感がした。
「どんどん濡れてくるねえ? いやらしい液が勝手に垂れてくるから動きやすいよお」
初めはあまり動かなかった剛直はすでにゆるりゆるりと抽挿を始めていた。
挿入の際、サラはどうしても歯の間にあるホーリーの腕を噛んでしまう。
一方で、陰核や膣内を弄られながら剛直が抜かれていく。
その時の感覚が蕩けそうなものに変わってきていた。
「ん……ふっう…んっ」
「はぁ…かわいー顔になってきたよお。 ああ、こっちも気持ちいい……もうそろそろかな?」
ぬちゅ、ぬちゅっ…ぬちゃ、ぬちゅっ…
一度の往復で四度響く卑猥な水音。
張り詰めた異形の二つの膨らみが腸の内部をひっきりなしに摩擦を繰り返す。
(ああ、嘘っ…こんなに太いのに気持ちいいなんて…っ)
「あんっんっんっ…んっ…んっ!」
達する直前にサラが固く眉根を寄せた。
歯や爪がホーリーの体に食い込んだがそれを気遣う余裕がなかった。
単に陰核への刺激だけではなく、かといって膣奥とも異なる、鋭い絶頂だった。
「うあ、サラ…っ…」
そこから遅れて送り込まれた剛直の先からびゅるびゅるびゅると精が迸る。
「ああ、あああああああ…っ!!!」
口から戒めが外された途端、サラの喉から歓喜としかいいようのない喘ぎが漏れた……
