マッチ売りの少女と死神さん
第7章 1月3日…ただ触れていたいから
「初めての時は僕、自分で一度抜いてたでしょお? あれは僕なりの優しさなんだよねえ。 翌朝、サラちゃんがシャワー行ってた時も? あんまり溜めるとこうなるから、踏みとどまったんだよお」
「た、た…しかにこれは……怖いです」
あえて似たようなものに例えるとサラの思いつく限り、これはトウモロコシだろう。
そんなものがどくどく脈打っているさまは凶器としか言いようがない。 指でも囲いきれないこの代物にサラは驚きを隠せずにいた。
「ああ、いいこと考えた」
ひと言呟いたホーリーがサラのスカートを捲り、ショーツを下げると、つるりと白いお尻が現れる。
「きゃあっ!」
「あはっ、かわいーなあ」
起き上がったホーリーがサラの視界に映ってからブレて、次の瞬間、サラの目の前にあったのはでんと鎮座し赤く拍動するトウモロコシ。
「───────……」
驚きというよりも何か恐ろしいものを目にした時の反応として、サラの呼吸が止まった。
「だからさあ、一旦イクの手伝ってくれる?」
器用にも彼は一瞬で自分の体の上にサラを四つん這いにさせたらしい。
病人にあるまじき強靭さだが、
(こ、これを…どうしろと……?)
サラは自分のお尻が丸出しなのも忘れ、にょっきり生えているそれを青い顔で凝視していた。