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マッチ売りの少女と死神さん

第7章 1月3日…ただ触れていたいから



「う、あ……」

ちょっと待って、と声をかけようとするも、生暖かなサラの口腔内から離れるのは惜しすぎた。

それに負けじと、指を抜いたホーリーが湿る膣口にぐいと深く舌を潜らせる。

「んうっ…んぶうっ………んン……っ」

襞を掻き分けて蜜をすすると、それを真似るようにちゅうっと吸い付いてくる。
試しに壁を舌で強く扱くとチロチロ舌で撫でられる感触。

「ふッ…くん、ンんんっ…ちゅっ…ちゅ」

(か、かわいい)

口の使い方が覚束ないせいか。 多少くすぐったいとはいえ、サラの一生懸命さが伝わってくる。
加えて、サラは彼女なりに、自分が気持ちいいからこちらにもそうしてくれているのだろう。

しまいに互いにこれで会話をしているようで可笑しくなる。

ホーリーはサラのお尻をつかみ直すと唇を包皮に被せ、敏感なクリトリスをくすぐりはじめた。

「んん!? やあっ!」

ごく軽く吸いながら、硬くなりつつある陰核の周りを舌先で刺激していく。

「んんう…っ」

まるで若芽の芽吹きを後押しするかのごとく、繊細に剥かれていく花の蕾。
ツルツルした表面は吸い付いてくれといわんばかり。

「ダメえっ…!」

しかしさすがにこれは無理らしく、慌てた様子のサラが先に口を外した。

「ダメ? 何で駄目?」

膨張し始めた突起をつん、つん、と舌でつつき、改めて眺め回して、充血してきた雌の性器に欲情する。

「あっ……これ、出来なく、なる…」

「サラちゃんは優しいねえ。 そんなにかわいーこと言うと、もっとするよお?」

吐く息にさえ戦慄くサラの体は肌寒い室内にも関わらずピンク色に火照っていた。

「あんっ……違」

「ん?」

「お口、気持ち……いから……ホーリーさん……も?」

「…………」

(まあ、口内も性感帯だし?)

と、頭では分かっていてもサラとは無意識にこういう煽り癖がある。


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