
マッチ売りの少女と死神さん
第9章 1月3日…お別れの調ベ 後編
サラの腟内粘膜が細かくうねって伸縮し、絶え間なく異形の昂りを締め付けていた。
それを受けてか、話しかけてくるホーリーの声音が時おり途切れた。
────僕は…分からなかったんだ。
なんで僕は…雄なんだろう…って。 本来の意味で、番う相手も……いないのに。
くちゅり、くちゅり。
ホーリーはサラの勃ち上がっている花芯の周囲を指に絡ませていた。
ゆるゆる入り口を擦り続ける逞しい熱が、快感を増長させる。
「そ……れは、神様が……決めること、では……」
────それに気付いたのは、サラちゃんを見てからだ。
こうして抱いてからだ……僕は君以外には反応しないんだよ。
どくっ……と大きな鼓動の後に胸が熱くなる。
一瞬弛緩したサラの身体。
腰から下の力が抜ける。
お尻と腰を支える大きな手指に力がこもり、彼の欲望が伝わる。
「あっ…もっ…と」
もどかしい動きですべらかに往復を続ける。
じりじりした渇きにサラが戸惑う。
────欲しいって、言えば?
彼はこんなにも硬くなっているというのに。
(勘違いしちゃ駄目って言うくせに、ホーリーさんはいつも、私の体は欲しがっていることをせがむんだわ)
「ホーリー…さん…っ、ズル…い」
────違うねえ。 性悪なだけだよ。
ちゅぷっ、ちゅぷっ…
先を浅く潜っていただけのそれは素っ気なく引き抜かれ、胎内が切なく鳴く。
「あ、あ…こ、声……我慢、するっ…から」
────だから?
今は何も考えたくなかった。
私だけだと伝えてくれる彼と、ただこの波間を漂っていたい、とサラは思う。
はしたないと思いつつも唇を開く。
「も…っと…して……っ…ホーリーさんので…中に、わ、私の中に来て…!」
サラはその先を求め、自らを押し付けようとする。
恥ずかしげに顔を伏せ、お尻を突き出す少女は充分過ぎるほどいやらしい。
ホーリーは動きのみで彼女の位置に焦点を合わせる。
欲望が合致したその時、濡れた穴がくにゅりと歪に大きく広がる。
ぷちゅ…っ
互いに繋がりに向かって腰を振り、熱を持った昂りが皮膚と粘膜を押し広げてサラの体内へと呑み込まれていく。
ぐぷっ、ぬぷぷぷぶぶぶ…っ
「ふぅンんんんんっ!!」
最奥へと到達した途端、サラの内臓を押し上げるような圧迫感と、股間から全身に広がる甘い痺れ。
