
マッチ売りの少女と死神さん
第3章 1月1日…死神さんに注がれています
………結局、それからサラは、厨房の大きな作業台の上にうつ伏せに押さえつけられた。
水平に広げた両腕を、それぞれの台座の支柱に括られている。
幾重にも巻いた細い縄で、手首が縛られているため、動かすと皮膚にめり込んで痛んだ。
「ずいぶんと慣れてるんだねえ?」
「ここは一応繁華街だからなあ。 嬢ちゃん、悪いが大声を出すんなら口も塞ぐからな。 ってもさあ、オレは女の悲鳴を聞くのは好きなんだがなあ」
「うんうん、分かるよお。 それもいいよねえ」
ホーリーが見えない相手にまで相槌を打っている。
真っ青な顔をしているサラを、トーマスが下から覗き込んできた。
「やたら大人しかったじゃねえか。 案外、あのヘナチョコともうやっちまったか」
サラは彼の下品な指摘に分かりやすく赤面した。
「ガハハ! なんでえ、アバスレかあ? 初物じゃねえんなら、遠慮はいらねえなあ」
勢いよくスカートをめくられてサラが身をよじった。
「……っ」
ごつごつした太い指先が布越しに秘部を撫でる。
サラは必死に足を閉じようとするが、お尻の肉を割って構わず奥へと伸びてくる。
「へへ。 ちゃあんといい思いさせてやるよ」
別の男性の手がサラの胸と台の間に潜り、むにむにと揉み始めた。
揉んでいる指の間に胸先が挟まれる。
「いやぁ…っ…やっ、やめて」
嫌、嫌。
これ以上触られたくない。
これ以上汚されたくない。
そう必死に思うも、こんな事に慣れているのか、彼らの手ぎわは巧みだった。
