
マッチ売りの少女と死神さん
第3章 1月1日…死神さんに注がれています
「いい発見だったなあ。 この時代のコカの葉や実は薬なんだよね。 ま、実際精製されてないものは安全だし。 これはコカの実とグリセリンが主原料かな。 グリセリンは僕が出したんだよ」
聞いた事のない単語にサラは首をひねる。
「何のことですか…?」
「震えが治まったでしょお」
「え……あ、そういえば」
サラは自分の気持ちがすうっと落ち着いていることに気付いた。
「粘膜摂取で精神にはリラックス効果があるんだよね。 さっきは怖かった?」
「………」
怖い。
ホーリーさんは確かに怖い。
あの男性たちよりもきっと。
だけど。
「それで、私のためにこれを……?」
ホーリーが優しげにサラの髪を撫でる。
「昨晩も眠れてなさそうだったしねえ……君はあまり表に出さないけど。 僕が死神とかね、あんな話聞いたらそうかなって」
サラはそんな彼の気持ちに感謝しつつも複雑だった。
(それだけが原因ではないんですが……)
「あとはねえ……カラダには」
彼がそれを持っていた手を下げ、なんとサラの股に押し当てた。
「えっ…? えっえっ……っ!」
彼女の体に重なっていたホーリーが、わずかに重みをかけてくる。
「大人しくしてて」
「きゃっ」
唾液でぬめった物体がお尻の割れ目から下へと滑り、密やかな窪みを見つけ出す。
硬い感触を蜜口が認め、サラが無意識に足を閉じて阻んだ。
「大丈夫だよお。 ナカで小さくなって溶けちゃうから……ほら、力を抜いて……」
「あっ…やだ、そっ、そんな……」
「ダメだよ。 オクチでしたように上手に食べよおねえ…」
尖りが入り口にくい込んでいく。
(…入っ…てきちゃうっ)
「あっ、ああ…あ」
にゅぷっ…。
「んふう…ああ…はあ…っん」
中に収まったようだが、やはり違和感があった。
それに気を取られすぎないように、サラが耐えていると、また抜かれていく感触────そしてひと息ついて、再び潜り込む。
