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マッチ売りの少女と死神さん

第3章 1月1日…死神さんに注がれています


サラは肉体からの訴えをぐっと堪えた。

「わ、私…ホーリーさんが……分かりません」

ただ、喘ぎ混じりの声をにじませ小さく呟いた。

「ん? なあに」

「ちっとも…分かりません……」

「僕に何を言って欲しいのお?」

(『言ってほしい』…? 違う。 私は嘘の言葉なんて欲しくない)

サラはホーリーの問いに答えず、作業台に顔を埋めた。
ホーリーは自分が他人に弄ばれそうになっても平気でいた。
なのになぜ自分に構うのか分からない。

暖かい部屋と笑い声。
ツリーの下のプレゼント。
綺麗なケーキ。
優しい眼差し。
………結局、そんなものはいつも自分から離れていく。 そうやって独りぼっちで死んでいく。

(私はこの人に何を期待をしていたの……?)

昂る体とはうらはらに少女の気持ちは塞いでいた。

「………質問を変えようか。 僕に何をして欲しい?」

ただ、今の不安定な心と体を少しでも満たしてくれるのは、この人だとサラの本能は告げていた。

「わ、私を…私の体を……愛してください」

消え入りそうに言ったサラを後ろからホーリーが抱きしめ、腰から下に重みが乗る。

「いいよ……もちろん」

サラのお尻の部分に彼のものが押し付けられていた。
肩や腕にあたる、衣擦れの感触だけでも感じてしまう。

「君は本当にかわいいねえ……腰が浮いちゃってるよ」

ズボンの生地越しでもわかる滾り。
それをクスクス笑いながらサラに知らせてくる。

「…っは…はあ……凄く、硬い……です…っあ」

ホーリーは直に股の隙間に潜り込ませた。
直接滑ってきた剛直が秘部に触れ、サラの秘めた場所を上下に移動する。

「はあ……あ…ああ……」

ゴツゴツした質感が、表面の肉襞を割り、溢れ出ている愛液が絡んでいく。
サラのお腹の下に腕を入れたホーリーが背後で動いて摩擦を繰り返す。
そうされると左右に割られた襞の間……蜜口から、ひと際敏感な陰核までをも、圧迫されてしまう。

「あっ…あ……だめ…っ」

拡げてはなすりつけ、また新たに滲む愛液を巻き込む。
その時の混ざり合う音がサラの聴覚を焼いた。

「気持ちいいねえ?」

「でっ…でも……もう…っ」

剛直の先が陰核にあたる。
偶然かと思ったが、彼はわざとそんな風に動かしているようだった。

「教えてあげたよねえ……サラちゃんはどうなりそう?」

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