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マッチ売りの少女と死神さん

第3章 1月1日…死神さんに注がれています



「おまんこが凄くうねってる…あはっ…っ…たまんないでしょお? 粘膜にたっぷり催淫成分が染み込んでる証拠だねえ」

催……? サラにはその正確な意味が分からなかった。
笑いまじりのホーリーの言葉は、サラには神の囁きとも、悪魔のあざけりとも聞いて取れた。
剛直の太い部分での抜き差しはそのままに、サラの首すじに熱い息がかかる。

「…っ!!?」

キツく歯を立てられる。
ゾワッ……と、全身の毛が逆立つ。

「っ…あああっ!」

ひと際かん高い嬌声を喉から絞り出したサラは、ビクンッと体を激しく強ばらせ、結合部から細く体液をしぶかせた。

「っ…あ…アっ…ああっあ…っ」

ずちずち、ずちゅっ…。

それでも腟内を掻き回す動きは止まない。
ヒクヒクとわななき続ける内部は、透明なしぶきが尿でないことを物語っていた。

(わ、私の…体……は、一体…)

知らない自分が次々と暴かれていく。
高みに上っていくのか。
それとも堕ちていくのか。
小刻みに突かれていたのが、徐々に深くなっていく。
そこに在るのは狂気と快楽のはざま。

「ああ、愛してるよ……」

ため息混じりの彼の声が脳を麻痺させる。
愛という名のもとに、
もっと見せろと。
もっとさらけ出せと。
彼は命じている。 そんな風にサラには思えた。

すぐ背後にあったホーリーの気配が薄まり、膣道の往復に力強さが加わる。
前後に揺れるサラの体を彼の両手が支えた。

「ああっ、あっ、あっ、あ、あっ…!」

(これを…愛だと言うの……? い…いいえ、違う)

サラが思う愛とは、昔、おそらく家族から与えられたような、限りなく優しく尊いもの。

「ん…ンっ! ん」

……それでもどこか引っかかる。
冷ややかで残虐なホーリーから感じる得体の知れなさ。
それは自分にとっては恐ろしく、けれども怖いという意味じゃない。
それが何かが分からない。
ただ自分を狂わせる。

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