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マッチ売りの少女と死神さん

第4章 1月1日…それはかわいい君のせい



「きっと僕の罪はもう許されないんだ。 僕は呪われた存在だから」

だがそのうちホーリーはうざくなってきた。
もちろん自分の虚言に対してだ。
そう思っていたら突然。

「そんなことはないわ! ホーリーさんは本当は、愛情深くて優しい人だわ。 そしてとても誇り高く強い人だわ!」

ホーリーの方に向き直り、強い口調で言ってきたサラに呆気にとられた。

「は……?」

「ホーリーさんは……きっと、与えることに対して、惜しみない優しさをあらわす人よ」

そう言って少女は無垢な笑顔でにっこりと微笑んだのだ。
他人を信じやす過ぎるにも程がある。

(僕は自分の損になるようなことはしないんだけど……ま、この子がそう思ってるなら好都合か)

ホーリーはお人好しのサラに鼻白みながらも感謝した。
そしてホーリーも笑みを返し言葉を続ける。

「そう思ってくれてるなら嬉しいな。 僕は君にならさらけ出せる。 それと同じに、僕にはすべて見せて欲しいんだ。 その上で、僕は君に神聖な性というものを伝えたい。 純粋な愛の元に、恥ずかしいなんて気持ちは無意味だよ」

「わ、分かったわ。 ホーリーさん、私が間違っていたのね。 甘んじて罰を受けます」

小さく頷いた彼女は膝立ちになり、やっとホーリーの望む体勢を作ってくれた。
……なかなかに、いやかなり面倒だったが、その甲斐がある素晴らしい光景にホーリーは喉を鳴らした。

「すごく綺麗だよ」

とホーリーが褒めるとサラの白いお尻がふるっと震える。


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