
マッチ売りの少女と死神さん
第4章 1月1日…それはかわいい君のせい
挿入したままブルブル全身を震わす、サラの顎を手に乗せて上を向かせる。
「入ったよ……いい…凄く気持ちいい」
見開かれた鳶色の瞳から、ぽろっと涙が零れるのを見、ホーリーはゾクゾクした。
濡れ光る口に吸い付く。
「んふ」
サラのすべてを犯したい。
出したい。
ヨガらせたい。
可愛がりたい。
滅茶苦茶にしたい。
もっともっとコスりたい。
今の自分を占めているのは膨大な欲望。
それを少しでも収めようと、ホーリーは優しいキスに変えた。
すると堅かったサラの口内から、徐々に力が抜けていく。
「は…ぁ…っ…」
絡ませた舌を解放すると、なまめかしい表情の女がいた。
ふう、と息をついたホーリーは平静を取り戻し、サラの目の端に唇をつけて耳元で囁きかける。
「ちょっとびっくりしたかなあ…?」
「は…はい…いえ、ぁあ」
同時に彼女の乳房を手に乗せ、柔らかに揉む。
そのまま緩やかに前後のピストン運動が始まった。
ぶちゅぶちゅん、ぶちゅぶちゅっ、とバスルームに、内部がこすれ合う音が響く。
「あっ、ああっ、あっ、んあっ、あっ」
ホーリーはサラのお尻を軽く平手で叩いた。
「きゃうんっ」
突然の衝撃に悲鳴を上げるが、抵抗の様子はない。
今のサラはそれすらも快感として受け止めてしまうようだった。
(ま、分かってたけどねえ……)
ホーリーは自身にねっとりまとわりつく膣襞の感触。
それから最初に取り決めた賭けへの勝利に、唇を舌で濡らした。
充分に高めると、痛みさえ快楽として受け取ってしまうサラ。
本人は忘れているらしいが……そもそも起きがけの行為の最中、首に噛み付いた際に、潮を吹いたのはサラである。
陰茎を包む膣道がきゅうううっ、きゅううっと収縮し締め付けてくる。
「やあっ、ああっ、やああああっ…っ」
否定を含むサラの音は、過剰な快感に対する反射的なよがり声。
彼女の体が準備万端になっているのも理解していた。
なぜなら挿入の瞬間、ほんの少し潜り込ませただけで、蜜壷の中に引き込まれたのは、ホーリーの方だったからだ。
ホーリーの陰茎は全体的に、ちょうど殻を持ったピーナッツの形に似ている。
まずは中央までの部分が入らなければ、話にならない。
