女勇者アンの、華麗なる災難!
第1章 女勇者 アンの誕生と過去の悲話
「アンアン、今日も元気だねー」
「アンアンちゃん、最近色っぽくなったんじゃない?」
「なぁ、うちで良い衣装を揃えたんだ。
見てってよ、アンアン」
「生きとし生けるもの全てとアンアンに、神のご加護がありますように〜」
毎日毎日、私の周りでは事あるごとに私を“アンアン”と呼ぶ。
しかしそれは誰も悪意があっての事ではなく、普通に私の名前を呼んでいるに過ぎないのだ。
しかし、しかしだよ!
なぜ両親は私の名前を“アン”とかではなく“アンアン”にしたのだ!
こんなダサイ名前を女の子に付けるか!?
そう思い、両親に聞いた事はあった。
するとナントその理由が、神父様に祝福を授かろうと名前を報告した際、
「この子の名前はアン。アンと名付けました」
「なるほど、良い名を付けたな。
ではアンアンに、神の祝福を!」
「え…?
あ、はい!
ありがとうございますーっ」
――そうして、私の名前はアンアンになってしまったという。
以来、私はアンアンという何だか卑猥な雰囲気の名前で呼ばれる運命を辿っているのだが。
「なっ、何だこの手紙は!?
アンアンが…アンアンがーっ」
「アンアンちゃん、最近色っぽくなったんじゃない?」
「なぁ、うちで良い衣装を揃えたんだ。
見てってよ、アンアン」
「生きとし生けるもの全てとアンアンに、神のご加護がありますように〜」
毎日毎日、私の周りでは事あるごとに私を“アンアン”と呼ぶ。
しかしそれは誰も悪意があっての事ではなく、普通に私の名前を呼んでいるに過ぎないのだ。
しかし、しかしだよ!
なぜ両親は私の名前を“アン”とかではなく“アンアン”にしたのだ!
こんなダサイ名前を女の子に付けるか!?
そう思い、両親に聞いた事はあった。
するとナントその理由が、神父様に祝福を授かろうと名前を報告した際、
「この子の名前はアン。アンと名付けました」
「なるほど、良い名を付けたな。
ではアンアンに、神の祝福を!」
「え…?
あ、はい!
ありがとうございますーっ」
――そうして、私の名前はアンアンになってしまったという。
以来、私はアンアンという何だか卑猥な雰囲気の名前で呼ばれる運命を辿っているのだが。
「なっ、何だこの手紙は!?
アンアンが…アンアンがーっ」