女勇者アンの、華麗なる災難!
第2章 幼なじみと再会で、アンアン大ピンチ!?
「アン様ぁー、大変だすぅー!」
ビックリした。別の村の人が、慌てふためきながら入ってきた。
「一体どうしたというのじゃ!」と、村長さんまで慌てて尋ねると、
「そ、それがっ……さっきのゴブリンが一匹、村に残ってたんだすよぉー!」
「えぇっ、なんですってぇー!?」
しくじった。全部追い払ったと思ったのに。こういうとこが、私の詰めの甘いとこなのよ。
「それで、何とかかんとかオイラで追っ払おうとしたら、ゴブリンのヤツ……倉庫から大事な家宝を取りやがったんだすぅー!
アーンアーン!」
「ギクッ!」
だからお願い。その泣き方だけはやめてぇー。しかもあなた、いいお年を召したオッサンじゃないですかぁ。アーンアーンって。
「もう村の外へ逃げていってしまったし、オイラ、不甲斐ないだすぅー! アーンアーン!」
「あわわわっ! わかりますた、わかりますたからっ、(その泣き方で)泣かないで下さいっ! 私が必ず捕まえて取り返しますだすっ!」
って私、油断して、ここの村の方言、使っちゃってるしぃー!
名前バレたくないやら、方言使ってしまって恥ずかしいやらで、もうゴチャゴチャだすよぉ!
私は、壁に立てかけておいた剣をひったくるように手に取ると、この場から早く逃げるべく、猛ダッシュでゴブリンを追った。
ビックリした。別の村の人が、慌てふためきながら入ってきた。
「一体どうしたというのじゃ!」と、村長さんまで慌てて尋ねると、
「そ、それがっ……さっきのゴブリンが一匹、村に残ってたんだすよぉー!」
「えぇっ、なんですってぇー!?」
しくじった。全部追い払ったと思ったのに。こういうとこが、私の詰めの甘いとこなのよ。
「それで、何とかかんとかオイラで追っ払おうとしたら、ゴブリンのヤツ……倉庫から大事な家宝を取りやがったんだすぅー!
アーンアーン!」
「ギクッ!」
だからお願い。その泣き方だけはやめてぇー。しかもあなた、いいお年を召したオッサンじゃないですかぁ。アーンアーンって。
「もう村の外へ逃げていってしまったし、オイラ、不甲斐ないだすぅー! アーンアーン!」
「あわわわっ! わかりますた、わかりますたからっ、(その泣き方で)泣かないで下さいっ! 私が必ず捕まえて取り返しますだすっ!」
って私、油断して、ここの村の方言、使っちゃってるしぃー!
名前バレたくないやら、方言使ってしまって恥ずかしいやらで、もうゴチャゴチャだすよぉ!
私は、壁に立てかけておいた剣をひったくるように手に取ると、この場から早く逃げるべく、猛ダッシュでゴブリンを追った。