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身近な練習相手

第6章 もっと身近な異性

夏休みの終盤、もう休みが終わるまで部活はない予定である。

次の日、僕は朝から宿題をした。家にいる時はいつも寝ているだけではないのだ。

父親と母親が出掛けたあと、勉強をしていると妹が部屋に入って来た。そして、

「今、庭に洗濯物干したら、蟻がまた行列を作って歩いてたよ!また見に行かない?一緒に!」

と言った。僕は、

「今宿題始めたばかりだからな〜!」

と言うと、妹は、

「ちょっと見るだけだから…。」

と言った。

僕は、前回蟻の行列を見た時の光景を思い出した。蟻を見る建前で、妹の胸を長時間じっくり見ることが出来た。それに、昨日の事もあるし、妹はもしかしたらそういうつもりかもしれないと、期待に胸が膨らんだ。

「それじゃー、ちょっとだけ見に行こうかな!」

と言うと、妹は、

「じゃー、お兄ちゃん、先に行ってて!私も行くから…。」

と言った。前回妹は、バドミントンをやるという前提ではあったが、胸の開いたTシャツとホットパンツというスタイルになって現れた。先に行ってて!ということは、今回も?という気持ちに僕をさせた。

僕は、妹より先に庭へ出ると、蟻の行列を探した。あくまで建前は蟻の行列を見ることなのである。前回のところを重点的に探したが、蟻は何匹かいるものの行列はない。

庭の地面を見ながらゆっくりウロウロしていると、妹が現れ

「ごめん!本当はバドミントンやりたくて…。でもお兄ちゃん、バドミントンやろうって言っても来ないでしょ!だから嘘付いたの!」

と言って、僕の部屋にあるはずのバドミントンのラケット2つと、シャトルを持っていた。服装は、さっき見たのと変わらず、Tシャツにスウェットだ。Tシャツは、白い普通の物で、おそらく屈んでも胸は見えないだろう。

僕は、期待外れの事態にがっかりしてしまった。











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