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身近な練習相手

第6章 もっと身近な異性

僕は、がっかりしたが気を取り直して、

「久しぶりにやろうか!」

と言った。妹は喜んで、

「ヤッター!やろやろ!」

と言った。

やり始めると、妹は意外と上手だった。僕は、

「やけに上手だけど、どこかでやってるの?」

と聞くと、妹は、

「学校で昼休みとかにやってるの!ちょっとしたブームで…。」

と言った。シャトルを打ち合いながら、妹は続けて、

「横からが上手く打てないのよね!お兄ちゃん、教えてよ!」

と言い、一旦シャトルを打つのを止めた。僕は、

「今のままでも上手だよ!」

と言うと、妹は、 

「もっと上手くなりたいの!教えて!」

と、結構強い口調で言ったので、僕は、仕方なく教える事にした。

「先ずは、ラケットを地面に垂直に置いて、その状態でグリップを掴む。それで横に振ってみて!」

すると、妹は、

「も〜!そんな事務的な教え方じゃ分からないよ〜!前みたいに、手取り足取り教えて!」

と言った。僕は、

「う〜ん、じゃー、失礼して…。」

と、言って、妹のラケットを握る手に、僕の右手を重ねて、左手を左の骨盤辺りに沿えて、素振りをした。

妹は、

「前教えてもらった時とちょっと違うな〜!前は、お兄ちゃん、私のお腹に手を置いて、その後胸をはれって言って…。」

と、そこまで言うと、後の言葉を濁した。

僕も随分昔の話だがよく覚えている。胸を触って、その後Tシャツの下に手を入れ、直接胸を揉んだのだった。

正直、胸を触らなきゃならないような教え方はあり得ない。あれはただ単に、胸を揉みたくて、理由をこじつけただけだった。

僕は、チラッと妹の大きな胸を見た。この大きな胸を昔のように、無理矢理こじつけて触るような勇気はない。不自然でおかしいに決まっている。

僕は、妹に、

「今は、昔より段違いに上手になっているから、今更、初心者に教えるようなことをしなくても良いと思うし…。」

と言った。

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