
『エリーゼのために…』
第1章 エリーゼのために…
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「………………………」
その夜僕は、この手紙を何回も、何十回も読み直した。
だけど…
だけど…
理解できなかった…
いや、理解したくなかったんだ。
そんな突然消えてしまうようにドイツへ留学なんて…
お別れの言葉も交わせないで…
まるで失踪、蒸発じゃないか。
そして僕はまだ中学三年生の子供で…
何の力も無いし…
ハッキリいってどうしでいいのかも分からない。
心にはポッカリと穴の空いた様な大きな喪失感と…
悲しみと…
哀しみと…
焦燥感と…
絶望感と…
何にも手につかない空虚感…
最悪な表現の全ての想いが心の中でグルグルと激しく渦巻いていた。
しかも明日から夏休みが終わり、新学期が始まる…
葵さんはワザとこの前日に指定して手紙を家政婦さんな託したと書いてあったけど…
僕の中の葵さんの存在感があまりにも大きくて、いや、巨大過ぎて…
とても切り替え、リセットなんで出来やしないよ。
そしてあまりにも哀し過ぎて…
リアル感が無さ過ぎて…
涙が出ない。
すっかり心が砂漠の様に枯れてしまったみたいだったんだ…
明日から学校なんて…
とても行けない…
行く気になれない…
酷いよ…
辛いよ…
葵さん…
葵さん…
葵さん…
「………………………」
その夜僕は、この手紙を何回も、何十回も読み直した。
だけど…
だけど…
理解できなかった…
いや、理解したくなかったんだ。
そんな突然消えてしまうようにドイツへ留学なんて…
お別れの言葉も交わせないで…
まるで失踪、蒸発じゃないか。
そして僕はまだ中学三年生の子供で…
何の力も無いし…
ハッキリいってどうしでいいのかも分からない。
心にはポッカリと穴の空いた様な大きな喪失感と…
悲しみと…
哀しみと…
焦燥感と…
絶望感と…
何にも手につかない空虚感…
最悪な表現の全ての想いが心の中でグルグルと激しく渦巻いていた。
しかも明日から夏休みが終わり、新学期が始まる…
葵さんはワザとこの前日に指定して手紙を家政婦さんな託したと書いてあったけど…
僕の中の葵さんの存在感があまりにも大きくて、いや、巨大過ぎて…
とても切り替え、リセットなんで出来やしないよ。
そしてあまりにも哀し過ぎて…
リアル感が無さ過ぎて…
涙が出ない。
すっかり心が砂漠の様に枯れてしまったみたいだったんだ…
明日から学校なんて…
とても行けない…
行く気になれない…
酷いよ…
辛いよ…
葵さん…
葵さん…
葵さん…
