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「シャーク×サルベージ」

第4章 「ハマム」


キベロン半島は大西洋側が荒々しいサーフィン・ポイント

えぐれたようなキベロン湾側には波も穏やかなビーチ、観光ホテルなどレジャー施設が集まっている


そちらは観光客向けのレジャーが揃っており、単独のハマムスパや、ホテルのなかのハマムなどがたくさん隣接している


都心のパリには狭い町中にたくさんのハマムが集中し、パリっ子たちも気軽に来館できる健康施設なのだ


ここブルターニュ地方はフランス北部にあたり夏の観光客に対して冬の観光客はほとんど来ない

ヨーロッパ北部の最短のリゾート地としてサマーバケーションに力を注いでいるようだ



ナオト、エイプリル夫人に
ミア、サーシャ姉妹の4人はフィン店長の四駆を借りて街に繰り出した


「ミアと2人のつもりだったから安い施設行こうとしてたんだけど、どうせ4人で行くなら良いとこにしようよ!」


「イビス・ホテルかホテル・ヨーロッパの併設施設にする?
 ハマムだけじゃなくてジャグジーとか泥風呂とか温水プールも有るハズよ」


「泥風呂いいわねぇ〜」


エイプリルも乗り気のようだ


ナオトは女性陣のリゾートツアーに対するパワーに気おい負けして黙ってしまった


到着したのはリゾートホテルに併設された温浴施設


入口で料金を払い男女に分かれた


公衆ハマムと異なり、高級なハマムは予約が無いと入館できない
事前にサーシャがネットで予約を取ってくれていたのでスムーズに入れた


よく考えたら男女に分かれてしまったら、初めて体験するハマムの勝手がナオトにはわからない


中に入ると熱い蒸気

そして大理石が濡れて足元が滑りそうだ
備え付けのサンダルが無ければ滑って転んでいたかもしれない


天井の高い広い部屋


何人もの男性が大理石の台に寝そべっている


ところどころではアカスリを受けている人もいる



とりあえず周りの人の動きを見ながら、掛け湯をして身体を洗い、空いている台の上に寝そべってみた


お腹を付けると暖かい


ぼんやりしてると、このまま寝てしまいそうだ


夏のビーチとは言え、ブルターニュ地方の海は低温だ


サーフィン後の冷えた身体をこの大理石がじんわりと暖ためてくれる


“今度はシアを連れてこよう”


ナオトはリラックスしてスパ体験を楽しんだ







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