「シャーク×サルベージ」
第6章 「ラスト・ダンス」
ふたりは夢中になって、快楽に溺れた
先にギブアップしたのはミアだった
はぁはぁ、と肩で息をしている
彼女は何度も気をやっていた
それを炎の向こうで見つめる目
サーシャだ
サーシャがいたって真面目な眼差しでふたりの営みを見守っていた
「サーシャ、……いつから……」
「ずっと前からよ、ナオト
それにしても……あなたタフね?
まだ果ててないじゃない」
ナオトはミアの小柄な身体を気遣って、遠慮がちに動いていた
ミアは息を切らしながら姉に語りかける
「はぁ…はぁ……、続きは貴女がしてあげてサーシャ………」
「ええ、次はわたしの番よ……」
サーシャは先程まで座っていたシートに横になる
彼女は服は脱がずに下着だけを脱ぎ捨てた
寝そべっていた姿勢でナオトを誘う
「……来て、ナオト
わたしにも愛して……」
ナオトはミアの頭を軽く撫でて、サーシャのほうへまわる
「いいかい? サーシャ」
「ええ、お願い……わたしも見てるだけでたまんないの…」
ナオトは彼女の脚のあいだに身体を割り込んでいくとサーシャにキスをする
サーシャは少し肉付きが良い身体なのが伝わる
ナオトはすぐには交わろうとせず、何度もキスを繰り返した
「ぷは! いいのよ、我慢しなくて」
「そう言わないで、最初はゆっくりがいいだろ」
「やさしいのね、でもここはもう限界なんじゃないの?」
サーシャはふたりの股間に触れる
「ああ、もう結構限界だよ」
「いいから、あなたの思う通りでいいの
遠慮しないで」
「わかった」
ナオトは一気に腰を進めた
跳ねるようにのけぞるサーシャ
夜の浜辺に彼女の声が響く
ミアはふたりの様子をながめながら“サーシャって意外に声を出し続けるのね…”と思っていた
その視線にナオトが気付く
ミアは手を振る
無言でアイコンタクトを交わす
“わたしに気兼ねしないで、サーシャを愛してあげて?”
“もちろん、わかってるよ”
ナオトはすぐにクライマックスを迎えた…