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「シャーク×サルベージ」

第7章 「ノヴァvsジェム」


「あら、よくわかったわね!
 そういうそっちは高慢ちきな女のノヴァね?
 アンタも独りなの?」


「何だよ、お前!
 たかだか研究員ごときが正規パイロットの私にかなうわけ無いだろうッ!
 それよりもお前の目的は何なんだッ!?
 お前、遭難したんじゃ無さそうだな?
 まさか…、仲間に手を掛けたのかッ!?」


「仲間…? 仲間ってなによ?
 アースノイドが徒党を組んで何言ってんの?
 これはスペースノイドの怒りよ
 さっさと地球から立ち去れ!
 重力に引きずられた愚かなアースノイド!」


ノヴァは一定の距離を保ちながらも周囲の監視を怠ら無かった

“待ち伏せしていたのだろうか?

それでもこの周辺はトラップが仕掛けられている可能性が高いな?


たしかあの研究員〈アサイラム・コロニー〉から降りて来たって言ってたわね?


スペースノイドってみんなこうなの?

みんなダイクンの言葉に踊らされて…!


ノヴァは勝手なことを言うコロニー出身の人間には昔から腹が立っていた


“そもそも地球を汚染して住めないようにしているのは何なんだ?
 コイツらは自然回帰でもなく、かと言って地球に依存して暮らしているくせに、何を血迷って屁理屈を並べているのだろう?

 宇宙の隕石の資源だけでは何も出来ないくせに!”


ノヴァは眼の前の味方機てあるハズの一号機をロックオンした


「お?ロックオンしたね?ヤル気だね
 うちの可愛いメガロドンの復讐でもしてやろうか」


研究員ジェムのジェロック一号機は突如ミサイルを放ちながら、機体をグルンと宙返りさせ予測出来ない動きをしてきた!


パイロット、ノヴァは迫りくるミサイルの動きを予測しながらもトリッキーな動きをみせる一号機に目が離せない!


ノヴァはビームライフルを数発放ったあと、魚雷を放つ!


「また撹乱かい!その手は見切ってんだよッ」


「……そうかい?」


ノヴァはニヤリと笑った


魚雷のうち幾つかに撹乱用の風船人形“ダミーバルーン”を混ぜていた!


拡散するビームライフル!


その影から迫りくる実弾魚雷!


その実弾の動きをさらに撹乱させるダミーバルーン!



三段構成の攻撃をたくみに使い分けながらノヴァの二号機は応酬していく


「落ちろよッ! スペースノイド!」


ノヴァが叫んだ!


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