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「シャーク×サルベージ」

第8章 「イルカ・プール」


「その、なんだかナオトの顔が見たくなっちゃって! ちょうど通りかかったのよ」


「そう? 良かった! 入る?」


「んん……、でも奥さんに悪いわ」


「シアは仕事の関係で居ないんだ、1週間の出張みたいなもんでね」


「そうだったの…、でもなんだか留守中に悪いわ、独りなんだったら出掛けない?
 夕飯は?」


エイプリルはこの後の欲情を、夫婦の寝室を使うかもしれないことにためらった


「夕飯はまだなんだ、実は少し前に起きたところで……
 ちょっと昼寝が長かったね
 出掛けるのは良いんだけど、お店の方はいいのかい? その、……フィンさんは?」


「大丈夫、今夜は仲間と夜釣りに行くらしいの
 明日の昼まで、いえ夕方まで帰って来ないわ
 だから……来たの」


「そ、そうか! じゃあお互いパートナーは出掛けてしまったんだね
 残された者同士、出掛けよう」


ナオトは笑った


そのとき顔が少しだけ  近付いた



あ、と目が合う


もう、


我慢出来なかった


ふたりは引き付け合うマグネットのように唇を重ねた…


そこから堰をきったように欲情していく


抱き締めあい、髪を撫で

互いの身体を触る


シャワールームではエイプリルのほうが積極的だったが、今はナオトのほうが大胆だ


胸をさわられると電流が流れたようにしびれる


尻をさわられるともどかしい


もっと、もっと、触って欲しい


いつの間にか両手を上げられてシャツを首元までめくり上げられていた


黒い大きなブラジャーは豊満な彼女の胸を包みきれていない


谷間の汗が気になるが、そんなことどうでもよくなっていった


デニムのショーパンのフックを外される


中からは上とお揃いの黒いショーツがあらわになる


しかも、そこはもうはしたないくらい濡れてしまっていた


「な、ナオト……わたしだけ脱がされるの?」


「そうですよ、エイプリルさん
 貴女の身体ばっかり思い出していたんだから」


首元にシャツを丸められたままブラのホックを外される


デニムのショーパンも膝まで降ろされながら、ショーツの中にナオトの指が侵入してくる



なんとも大胆で積極的なナオトの行為に
“求めていたのはわたしだけじゃなかったのね”
とエイプリルは嬉しくてたまらなかった…


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