「シャーク×サルベージ」
第8章 「イルカ・プール」
玄関のドアを閉めて、その扉を背に付けてエイプリルは立ったまま
ナオトは彼女の前にひざまずく
そして彼女の秘唇にキスをする
全身がズン!と痺れた
ショーツごと片足から抜き取ると、ナオトはその片足を肩に掛けてより深くまで舌が届くように吸い付いた
「おお……! ナオト!」
むさぼるように若いオトコが求めてくる
「げ、玄関で…?」
「だって、もう我慢出来ないんだ」
「それなら……、早く来て!」
「ダメダメ、もっと楽しませて」
ナオトは新しいオモチャを手に入れた子供のようだ
行為に夢中になり、のぼせてきたエイプリルは自分から首にまとわり付いていたシャツとブラを外して近くの棚へ乗せた
“わたし、他所の家の玄関で裸になってるわ”
なんとも言えない背徳感
しかも相手は見た目ティーンエイジャーのような若いアジア人
やがて
エイプリルは玄関で昇り詰めていった
声を上げて、グッタリするエイプリル
だがナオトは彼女に休む暇を与えなかった
肩から彼女の脚を降ろすが片足はそのまま上げさせる
ナオトは器用に自分の部屋着をずらして、そのままエイプリルの開いた脚に身体を割り込ませた
「あ!」
エイプリルは“これッ、これよッ!”と思った
侵入してくるナオト
それにもまして、この“立ったまま”の行為が数日前のシャワールームを思い出させる
あのときの刺激が…
求めていた事がそのままやって来たのだ
エイプリルはまだ行為中だというのに、満足感でいっぱいだった
ナオトとの交わりは彼の性格をあらわしているようだ
少し遠慮がちに
やさしく、いたわるように
決して乱雑なものではなく
ふたりでこの時間を楽しんでいる、というささやかな幸せに詰まっている
性欲を処理するだけの他の男たちとは違っていた
行為中も髪の毛に触れ、首筋にキスをして、
腰を撫で、指を絡めていく
こんなにやさしいまろやかな瞬間は今まで感じたことがない
より深くまで貫いて欲しくなり、自ら背を向けて尻を突き出す
すると、また先程とは違った感覚が全身を走る
エイプリルは夢中になった…