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「シャーク×サルベージ」

第8章 「イルカ・プール」


ナオトとエイプリルは玄関先での情事を終え、そのまま車に乗って外出した


街の誰かにディナーしているふたりの姿を勘繰られはしないか、ナオトは気になった


だがそこは地元のエイプリルがすでにお膳立てをしてくれていた


知り合いが岬の先の灯台近くにあるリゾートホテルで受付嬢をしているらしい


こっそり逢引できる場所がとこかに無いか相談したら“じゃあ、うちのホテルを使えばいいわ”と便宜を図ってくれた


リゾートホテルなら食事もルームサービスを頼めばいいし、部屋の中に居れば誰にも出会うことは無い


ロビーや廊下ですれ違ったとしても、どうせ他所から来た旅行者ばかりなのだ


エイプリルは“今から行くわ”とだけ電話をかけておいたおかげでスムーズにチェックイン出来たのだった


フロントで目配せする受付嬢にエイプリルは照れ笑いをしていた


エレベーターホールで待機していたナオトと合流すると、密室のエレベーターの中で熱い口づけを交わす


廊下を抜け、目当ての部屋に入る


観光客向けのホテルは家族連れを想定した広い部屋が多いが、この階はカップル向けのコンパクトなものだ



バルコニーに出てみると遠くに灯台が見える


エイプリルの髪が潮風になびく


ナオトは後ろからそっと彼女の身体に触れ、やさしく腕をまわす


「こんな立派なホテルにエイプリルさんと居られるなんて、嘘みたいだ」


「だって、お互いの家ではマズいでしょ?」


「あ、海に船の灯りが見えるよ?
 あの船にフィンさんが居るのかも!」


「向こうからもこちらが見えるのかしら?」


エイプリルは思わず顔を背けた


「さぁ? 建物ぐらいしかわからないと思うよ? なんなら……、試してみようか?」


ナオトはバルコニーでエイプリルの服を脱がせ始める


「あ、外でなんて!恥ずかし過ぎるわ
 それに誰かがバルコニーに出てきたら…」


「こんな夜更けに誰も出てこないよ、
 出て来る人がいたら、その人たちもお楽しみの最中だと思うよ?」


「ああ、恥ずかしい! それにすぐにルームサービスが来るわよ? フロントでお願いしておいたから……」


「じゃあ、またドアにもたれかかってシテみようか、ドアよりバルコニーのほうが見られないよ」


すべての衣服を剥ぎ取られたエイプリルの肢体


ゴージャスな大人の身体

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