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緋色の罠

第4章 緋の誘惑〜屈辱のストリップショウ

 こんなはずじゃなかった。少しでも寂しさを紛らわせてくれるかと思って誘ってみただけだったのに。

 のろのろとソファーから立ち上がり、明るい陽射しが差し込むレースのカーテンを背にして立った。

 恥ずかしさと悔しさで、身体が小刻みに震え、足がガクガクしている。

「もっと近くで」
「…せめて灯りを消させてもらえませんか」
「だめです。このままで全部脱いでください」
「うぅ…」

 屈辱で唇をグッと噛んだ。仕方なく、ソファーにゆったりと腰かけて足を組んでいる彼の目の前に歩み寄る。

 白いサマーカーディガンを脱いでソファーに置き、ブラウスの裾をスカートから引っ張り出して上からボタンを外していく。手が震えてうまくできない。

 顔を上げると、じっと見つめている視線にぶつかった。

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