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緋色の罠

第5章 緋の誘惑〜堕ちた人妻

 断続的に電子音がする。スマートフォンのカメラで彼が写真に撮っている音だ。

 恥ずかしくて目を開けていられず、写真を撮り始めてからずっと固く目をつむっているから、身体のどこを撮影しているか分からない。

 離れたり寄ったりしながら、恥ずかしいところを角度を変えて執拗に撮っているのはわかる。

「もっとおっぱいを突き出して」
「…うう」
「足をもっと開いて、指でグッと開くんです」
「はぁ…いや…」
「ほら、奥のピンク色がこんなに綺麗に撮れました。見ませんか」
「やめて…」
「お尻の穴も撮りましょう。ちょっと前屈みに…そうだ、床に手をついて足を開いてください」
「そんなところを…ひどい」
「ユリさんはお尻の穴まで可愛いですね」

 目を閉じたまま命じられるままのポーズをとり、恥ずかしい部分のすぐそばまで寄ったスマホが何度も音を立てる。

 写真だけならと思って許したのに、気づかないうちに動画も撮られてしまった。しかし今さらどうにもならない。どうせ逆らえないのだ。

 それに、悶々としていた身体を巧みな指先で溶かされて、トロンと溜まっていた淫らな願望に火がついてしまっている。

「そこに立ってソファーに手をついてください。そう。お尻を後ろに突き出して」
「こんな格好恥ずかしいわ」

 命じられたとおりに、ソファに手をついて背中を倒し、お尻を突き出すという屈辱的なポーズを取った。

 カチャカチャとベルトを外す音がし、後ろからお尻を抱えられた。

「あ…」

 その部分に固いものが当たった。濡れた秘裂の溝をヌルンとなぞられ、妖しい期待と快感にビクッと背中が反る。

「ユリさん。どうして欲しいか自分で言ってください」
「それ、は…ああ…あっ」

 わたし自身の蜜液をまぶした固い肉棒が、ヴァギナの入り口をヌルヌルと往復する。何度も何度も執拗にこすられ、奥からどんどん染み出してくる蜜が滴るほど濡らしてしまう。

「もう…ああ、もう」
「さあ、言うんです。どうされたいですか」

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